2008年11月02日
京都カラスマ大学で講演しました。
市民のための“大学”として京都で新しく始まった「京都カラスマ大学」で授業してきました。
大変面白かったです。
http://karasuma.tsumugu.jp/2008/10/20081026-02.html
参加者の笑いを結構取れたのが良かった。
学長のオータさん、スタッフの皆さんには大変お世話になりました。
Posted by taro at 15:55 | Comments (6)
2008年10月22日
京都での機動性が復活
また自転車を買ってしまった。
川端丸太町の竹内自転車で折りたたみ式を買いたいと告げると、店のおばさんが
「手塚さん、うちで自転車買うてくれはったの何台目やろうねぇ」
とか呟いていた。
たぶん、十台目くらいではないかと思う。
学生の頃は中古ばかり買っていたので、あまり長持ちしなかった。
今回は半年前に購入した自転車の色違いを買った。なかなか乗り心地が良く気に入っている。
東山三条に住むmanic氏のご厚意で自転車を置かせてもらえるようになったのである。これで京都市内における機動性が格段にアップした。
自宅から南草津駅まで自転車で行って、JRと地下鉄を乗り継ぎ、東山三条からまた自転車に乗る。
パーク・アンド・ライドである。
土曜の晩、manic氏と四条で夕飯。おいしいのにとても安い居酒屋を紹介してもらう。
manic氏は雅楽で使われる伝統楽器である龍笛が趣味で、さらに自分の演奏をデジタル加工してライブするといった活動を行っている。
11月3日11時から京都市国際交流会館で行われるオープンデイのイベントにも出演するらしい。manic氏の他にもいろいろな民族楽器の演奏者が出演するそうだ。
manic氏から聞いた龍笛に関するトリビア。
龍笛は竹で作られた横笛だが、長く煙でいぶしたものほどいい音色を持つとされる。
高級品には百年間、いぶされた竹から作られたものもあるらしい。
といっても百年の間、笛をいぶし続けている工場があるわけではない。
古民家の囲炉裏の上で屋根材として使われていた竹から作るのである。
最近は古民家も囲炉裏も減ってしまったため、龍笛の最高級品の価格はうなぎ登りなのだそうだ。
Posted by taro at 21:04 | Comments (2)
2008年10月16日
学問はすばらしい。
科研費の申請を無事出して、ちょっとお休みしていた勉強を再開。
今日もたくさん感銘を受けることがあった。
学問はすばらしい。
人類は何とすごいものを発明してしまったのだろう。
Posted by taro at 23:15 | Comments (2)
2008年03月14日
季節の変わり目の出張
宮崎に行って、東京に行った。五日間京都を離れていたら、いつの間にか春になっていた。暖かい。
Posted by taro at 01:05 | Comments (2)
2008年03月03日
尼さんと逆さめがね
ある日、やってみよう研究所の所長をしている僕の所に以下のようなメールが届いた。
やってみよう研究所所長様
はじめまして、こんにちは。
私は浄土宗の僧侶をしておりますSWまっきーと申します。
「やってみよう研究」ブログ楽しく拝見致しました。
所長様の様々なご活躍、ユニークな着眼点、発想、展開
行動力に大変感銘を受け、メールを致しました次第です。
私自身も好奇心旺盛な方でして、お寺で様々な企画を
過去に試みたこともあるのですが、(以下略)
突然の連絡である。
大阪のお寺で僧侶をしている僕より二つくらい年上の女性らしい。
つまり僕は尼さんからファンレターをもらったわけだ。
最初、「隠れキリシタン」で検索して僕のサイトを見つけたらしく、いろいろ読んでいるうちに逆さめがねの記事に興味を持って、実際に作ってみたいとか言っている。
僕自身は作ったことがないのだが、アクリル板を磨けば作れるという情報を送っておいた。
五日後、実際に逆さめがねを作りましたという返事が来た。
きわめて行動が速い。
近々京都に行くので逆さめがね見ませんかとか言う。
そういうわけで平日の夕刻、四条烏丸の大丸の前で待ち合わせした。大学時代の友達が日本画の個展をしているとかで、見に来たのだそうだ。その友達と一緒に大丸入り口で待っておられた。
最近の尼さんは皆そうなのかも知れないが、髪は落としていない。いたって普通に大丸で買い物していそうな若い女性である。
残念。女スキンヘッドが逆さメガネ掛けて街を行くサイバーな構図を期待していたのだが……。
お友達はK本さんと言って、大学時代に二人とも日本画を専攻していたらしく、同じ部屋で二年間暮らしていたとか。濃い繋がりだ。
とりあえずK本さんの日本画を見に行く。大丸6階である。
主に花の絵を描かれているようで、春らしい作品が並んでいた。
おもむろにまっきーさんが逆さめがねをバッグから取り出した。
「これです」
二つ並べられたアクリルの三角柱に段ボールを付けて、頭からかぶれるようにしてある。
「自分で磨くのは大変だなと思ったので、ネットで探したら東京の葛飾にアクリル街みたいのがあって。一番安い所に頼んだんです」
段ボールの部分は自作。工作好きである。
「これ掛けたらデッサンの歪みとか一目瞭然やで」とK本さんに説明する。
少し実用を兼ねている。実際、人間の視覚というのは想像で補われている所がかなりあるのか、逆さめがねを掛けて見てみると微妙に違って見えることが結構あるのである。合っているように見えているデッサンも、逆さに見たら微妙な歪みが見える。
まっきーさん、さっそく逆さめがねを掛けて大丸6階を歩く。画廊の間を歩く。
百万円くらいしそうな壺の横を逆さめがねを掛けたまま颯爽と通り過ぎる姿に僕ははらはらしていたが、その歩きっぷりは堂々としたものであった。
まっきーさんが副住職をしているお寺は阿メン寺といって、堺の旧市街にあるらしい。
阿メン寺
http://ha6.seikyou.ne.jp/home/osarukun/zatuwa24-2.htm
「お寺の名前が『アメン』でしょ。『アーメン』みたいでしょ。だから隠れキリシタンの寺だっていう話があるんですよ」
嬉しそうに言う。
いや、ちょっと待て。
隠れキリシタンが自分たちの寺に「アメン」なんて名前を付けるだろうか。いくらなんでもそれはバレすぎだろう。
官憲をなめすぎである。
もっと隠れろ。
「焼けちゃったから記録が残ってないんですけど、堺で一番船着き場から近い場所にあるし、昔キリスト教の伝道師が来た時、布教の拠点にしていたんじゃないかって言われていて」
キリスト教OKの頃に付けちゃった名前を変える訳にもいかず、そのままになっているということか。それならありえるかも知れない。
まっきーさんはお寺のスペースを利用して、子供向けの絵画教室を開いているらしい。彼らに逆さめがねを体験させる会を開きたいとか言っている。
逆さめがねの面白さはずっと掛け続けることにあると思うので、僕はまっきーさんの手で安価で軽量な逆さめがねが開発されることを強く願ったのであった。
Posted by taro at 23:24 | Comments (0)
2008年03月01日
意識のソフトウェアメタファー2
小関が仕事で京都に来ていて飲まないかというので、躁狂やハルカ氏を呼んで四条で飲んだ。
最近気になっていることを相談してみる。
「意識はソフトウェアのようなものであるという喩えがあるじゃない。ひとつのメタファーなわけだけど、すこぶるもっともだと思う。でもこれから先、もっといいメタファーが出てくるのだろうかというのが気になるんだけど」
「データじゃないんですか」すかさず小関が言う。
「ソフトがプログラムとデータに分かれるってこと?」
「ええ」
「言い換えると記憶のことか。それならあるかも知れないな」
だが、解釈するプログラムが決まっているからこそ、データは意味を持つという気もするが。
小関が続けて言う。
「人間の思考とかって案外単純なものなんじゃないかと思ったりするんですよ。大量のコーパスを用意してやれば、文法を理解していなくても日本語っぽい文章を作れるようになってきてますよね。手塚さんの行動を大量に蓄積していったら、手塚さんっぽい行動をするマルコフ連鎖が作れるでしょ。まわりの人はそれを見て『あ、手塚さんがまたあんな行動を』とか言って、すごく自然に受け入れてくれるはずですよ」
たしかにそれなりに模倣できるような気もする。
問題はそのマルコフ連鎖が意識を持つかどうかだが……。
「ニューラルネットを学習させて僕の行動を模倣させるようにしたら、そいつが意識を持ってもおかしくないような気がするんだけど、マルコフ連鎖を学習させたら意識を持つって考えると無性に気持ち悪くない? なぜだろう?」
一部のニューラルネット(ボルツマンマシンとか)はマルコフ連鎖で表されたりするというのに。
「並列性が無いから?」とハルカ氏が言う。
「モデルが見えるのがいやなんじゃないですか」と小関。「ニューラルはひとつひとつの変数の意味が分からないでしょ。マルコフ連鎖はパラメータの意味が分かっちゃうから、『俺はこうじゃない』って思ってしまう」
そういった単純な理由である気もする。
「でもそうやって意識がコピーされるようになったら、まわりの人は手塚さんそっくりだって言うけど、自分は違うって思ってる。そのズレが面白いと思うんですけど」
いろいろ面白いことの起きる時代に生まれたものだ。
Posted by taro at 00:47 | Comments (2)
2008年02月18日
ユーザビリティテストの会社
ビービットという会社に勤めている白井くんが東京から京都に遊びに来た。彼が勤めている会社は社員40名のベンチャー企業だが、ウェブサイトのユーザビリティテストという分野のパイオニアで、もう8年くらいやっている所だという。
ユーザビリティというのは要は使いやすさのことであるが、今から8年前の日本ではウェブサイトの使いやすさを外部の企業に評価してもらうというような発想はなかった。ビービットの創業者の人は8年前にアメリカに留学していろいろ論文を読みまくった時、ユーザビリティというのがすごい概念だと思ったらしく、日本に帰ってきてそれで創業した。
その後、その分野の必要性が認識されるようになったため、信頼と実績を積み、今ではユーザビリティ分野の最大手。三井住友銀行、本田技研や東芝などなどがクライアントだったりするらしい。
大学の研究室で開発されたシステムの使いやすさもテストしてもらえますかねと聞いてみたら、最低料金のプランが300万円だとか言われた。それでもサイトの利用率が大幅に上がったりするから、企業は普通にお金を出すものらしい。
今まではコンサル系の業務が多かったようだが、最近はウェブ広告の視聴率を調査するシステムの開発に着手したらしく、白井くんはかなり忙しくしているとのこと。目下プログラマ募集中だそうである。
ビービットではこんな本も出しているらしい。
ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践
Posted by taro at 23:36 | Comments (0)
2008年02月07日
茅台酒を置いている中華料理店を発見
僕は「貴州茅台酒(きしゅうまおたいしゅ)」というお酒をとても気に入っているのですが、置いている店があまり多くありません。ネットで買うこともできるのですが、やはり中華料理を食べながら飲みたい。
たまたま先日、四条大宮の「食楽」という大衆的な中華料理店に茅台酒が置かれているのを発見し、嬉しかったです。ただ、場所がちょっと不便。
京都や大阪で茅台酒を置いている店の情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいです。中華料理店に限らず、バーとかにも置いているのかも知れませんが……。
Posted by taro at 22:55 | Comments (2)
2008年02月05日
忘年会の感想5 柴田さんのお誘いで
年末、KGCの柴田さんのお誘いで少人数の飲み会があった。烏丸御池の和風居酒屋にて。こっそりと。
ロボットクリエイターの高橋さんが最近、女性型ロボットを開発されたそうなのだが、すらりとした体型を演出しようとすると、関節間の距離が長くなってしまい、力の伝え方が難しいとか仰られていた。すると材料を研究されている宮野さんが「医療用カテーテル向けに開発した材料でものすごく剛性高いのあるけど使う? こう回すと、先っぽがくいっと回るけど。くいっと」とか言っていた。こういう場でコラボレーションの可能性が生まれるのは面白いなと思った。
その他、兵器用ロボットとかマイクロ波とか戦国時代の話をした。思い返してみると軍事関係の話が多かった。こっそり忘年会に相応しい。マイクロ波によるエネルギー伝送を研究している三谷さんによると、日本軍が極秘に開発を進めていたマイクロ波兵器を戦後アメリカが持ち帰って、電子レンジを作ったのだそうだ。「殺人光線」がお茶の間で使われることになるとは、当時の軍人たちは想像できただろうか。戦国時代をテーマにしたウェブサイトを運営されている鈴木さんは戦国時代に行われた数々の変革について熱く語っておられた。「戦国魂」というサイトを作られていて、結構人気らしい。NICTの谷口さんはモーションキャプチャによって得られた動作系列を音声認識のモデルなど使って分節化する研究をしているとのこと。これは軍事関係ないが将来ガンダムの操縦とかで使われそうだ。
行政関係の方々もいらっしゃっていたが、非常に気さくな方々でびっくりした。お役所にも面白い人たちがいる。
Posted by taro at 23:56 | Comments (4)
2008年01月28日
忘年会の感想4 KGC
年末、KGCの忘年会がありました。
古い町家の大広間に四十人くらい集まって、やんや深夜まで騒いでいました。
面白かったです。
いろいろな人がいろいろな人といろいろなことについて語っていました。
きのこ食サークル「きのこじき」代表の東さんと、きのこの薬理活性を研究されている清水さんという方が、きのこのバイオレメディエーション応用について熱く語っていたのとか面白かった。
きのこは湿度や温度などの条件によって分泌する酵素が全然違うらしく、有益な物質を見つけるためにはあらゆる組み合わせでスクリーニングしなくてはならないのが大変なのだそうだ。
X線天文学やってる兵藤さんのお話も興味深かった。太陽の百倍の質量を持つ星について調べられているそうだが、それくらいの質量を持った星の寿命は数百万年。つまり、人類の歴史よりも短い。なんと儚い! しかし、そういった儚い星々の生と死が無数に繰り返されたからこそ、今の我々があるとも言える。宇宙が生まれてから百数十億年と言われていて、太陽の年齢は五十億歳くらいのようなので、宇宙の歴史のかなりの部分、太陽は存在していたことになる。そして地球における生命の歴史三十億年以上というのもずいぶん長いものだと感じる。よくそんなに続いてるよなぁ、生命。ひょっとして宇宙の終わりまでしぶとく存在することになるのかも知れない。
兵藤さんが言う。「最近書いた論文では、もうすぐ爆発するんじゃないかっていう天体を取り上げたんですよ」
「もうすぐっていうのはどれくらいですか」
「だいたい十万年くらいですね」
『もうすぐ』の感覚が違いすぎる、と思った。
Posted by taro at 01:37 | Comments (2)
2008年01月25日
忘年会の感想3 研究室の忘年会
木屋町で研究室の忘年会。
院生のI川くんが「不気味の谷」の話をしていた。
これはヒューマノイドロボットを研究している人たちの間で言われている仮説で、ロボットが人間とあまり似ていない間は皆「かわいい」などと言ってもてはやすが、さらに人間に似てきてしまうと次第に「不気味」と感じるようになり、親しみやすさの度合いが谷のように低下するだろうという予想である。
つまり、中途半端に似ている時が一番不気味。たとえば名古屋の万博会場にいた若い女性型ロボットはマネキンが動いているようで実に気持ち悪かったが、それは不気味の谷が近づいているということなのかも知れない。
結構有名な主張のようで、いろいろな所で聞かされたことがある。
だが、本当に谷なのかとも思う。
実際の所、人間に似れば似るほど不気味なのではないか。人間そっくりのロボットが人間に混じって街を歩いている光景を考えると、ホラーとしか思えない。ひょっとしてロボットを「かわいい」などと言ってられるのは今の時代だけなのではないか……。
どうしてロボットが不気味かというと、仕組みが(背後で動いているプログラムの存在が)想像できてしまうからという気もする。人間と同じように考えて行動しているように見えるけれど、実際はある特定のソースコードに従って動いているだけ。そのソースコードを読もうと思えば読めてしまう所が不気味。
N先生がポストペットに愛着が湧かないという話をしていた。メールを持って足取りおぼつかなく行ったり来たりする行動が一般人には「かわいい」と思えるようだが、達人プログラマーのN先生から見ると、それらはすべてアルゴリズムとして把握される。そしてアルゴリズムをかわいいと思える人は少ない。
Posted by taro at 00:13 | Comments (4)
2008年01月23日
忘年会の感想2 知り合いと忘年会@フィリピン料理店
定期的に行われるkogeさんらとの飲み会。
知恩院向かいのフィリピン料理の店に行った。
フィリピン料理のようなマイナーな料理を扱う店が存在することは素晴らしい。
学部生の頃にフィリピンに行ったことがある。
東南アジアの他の国々と違って辛い料理がほとんどない。
薄い味付けが日本と似ている。
アロス・カルドというお粥がうまい。
カップ麺のような容器に入れられてよく売られている。カップお粥。
今回の忘年会でもうひとつ、フィリピンと日本の共通点を発見した。
メニューに載っていた Gising-gising(ギシン・ギシン)という料理を見て、外国語に堪能なtaek嬢がえらく反応していた。店員さんに聞くと、Gisingというのはフィリピン語で「起きる」という意味らしい。それを重ねて料理名にしている。
同じ単語を連ねることで強調を表すのは日本語にもよく見られる特徴で、畳語(じょうご)と言うのだそうだ。
「人々」「山々」「広々」「青々」「イケイケ」等々。欧米の言葉にはあまりこういう性質がない。
日本語とフィリピン語の共通点という訳である。
畳語はインドネシアの言葉でもよく使われるらしい。
hiroponさんが「ゴーギャンのノアノアもそうかなぁ」と言っていた。
画家のゴーギャンが太平洋に浮かぶ小島、タヒチで書いた日記のタイトルだそうだ。おそらくタヒチ語の単語から取られているのであろう。
つまり、太平洋の言葉に共通する性質ということか。
Posted by taro at 00:41 | Comments (0)
2008年01月19日
忘年会の感想1 専攻の忘年会
12月に専攻の忘年会があった。毎年思うが、いろいろ変わった話が聞けて面白い場である。昨年は教員だけで小規模な形だったが、今年は学生も呼んで、倍以上の賑わい。場所は生協食堂の二階で立食形式。
立食形式の良い所はいろいろな人と喋れることである。居酒屋で腰を据えてしまうと、まわりの人としか喋れず不満に思う時がある。昔イギリスに行った時、パブで老若男女が一晩中立ち続けて飲んでいる姿にびっくりしたが、それだけのメリットがあるということだろう。
H氏やH先生と話す。噂には聞いていたが、H氏はギャンブルに関してかなり詳しい。僕は全然知識がないので話にならない。ギャンブルというのは勝って儲けた喜びにはまるというより、勝負の際の緊張状態において分泌されるアドレナリンの中毒になっているのではないかと僕は常々思っていたのだが、某先生に言わせると、ギャンブルにはまっている人は勝負の時に緊張するのではなく、むしろ心落ち着くものだという。H先生はパチンコにはまっていた時期があるようだが、騒音喧しいパチンコ店に入った時、いつも心は平穏に満たされていたそうだ。
K先生が以前、寺町丸太町の教会は入り口に掲げられている説教のタイトルが変と言っていたが、そのをひとつを思い出してくれた。「正気と狂気の交差点」というタイトル。いったいどんな内容なのか。まるで学園祭の統一テーマである。
I先生はデータベースの先生だが、ひそかに生物学知識のマニアであることを知った。指紋の発生にはランダム性が入るので、一卵性双生児でも指紋が全然違うという話をしていた。僕は以前、自分の指紋に波状と渦状が混在していることを不思議に思って、家族一同の指紋構成を調べてみたことがある。僕は左手の人差し指と小指だけ波状(円にならずに斜め下に流れている)で、残りはすべて渦状(同心円状)なのだが、家族とはまったく相関関係が見られなかったので、がっかりした記憶がある。魚の鱗模様や猫の毛並みにも同様にランダム性が入る。それが理由で猫のクローン会社は潰れたそうだ。同じ猫を作れないから。
Posted by taro at 12:33 | Comments (0)
2008年01月13日
熱海シェアハウスを訪ねる
友人たちが熱海に別荘を買った。正確に言えば、リゾートマンションの一室を三人で共同購入。海辺のルームシェア。素晴らしい試みだ。
僕は鈍行で京都と東京の間を行き来するのがかなり好きで、車内で勉強したりノートPCで仕事したりすると随分はかどる人間なので、その長旅の途中で立ち寄れるという意味でも嬉しい。
部屋はもともとマンションの管理人室だったらしく、値段は意外に安い。三人で買ったため、さらにお手頃価格になっている。
この冬休み、東京に帰省して小田急の経堂で知り合いと飲んでいる時、ふと小田原経由で熱海まで行けるんじゃないかと思い立ち、訪ねてみることにした。運良くshimが長期滞在している時期でもあった。
終電で着いた熱海駅から徒歩十分くらい。熱海は古くから続く温泉街だが、中心部を離れれば街灯も少なく、都心では考えられない程の星空が広がる。昴がくっきり見えた。
住宅街とリゾートマンションが混在している地域で、ちょっと場所が分かりにくかったためshimが迎えに来てくれた。つづら折りの急斜面を上がり切った所に別荘はあった。
建物の一階、1DKの小さな部屋だが、窓が大きいため開放感がある。風呂場の蛇口をひねれば温泉が出る。二十分くらい待たないとお湯にならない所、地下から汲み上げている感じで良い。
午前一時に着いて、温泉に浸かり、お茶を飲みながら明け方四時まで喋っていた。
人類の未来に関して、もっと高い目標を思い描きたいよな、というような話をした。
翌朝、予定より早い時刻、あまりの明るさに目が覚める。
窓を開ければ海がまぶしい。
青い波間の上に白い太陽が照り輝いている。右手に伊豆半島の山並みが連なり、左手で水平線を切っているのは初島、伊豆大島。
マンションは急斜面に建っているため、見晴らしがとても良い。
朝のうちに熱海駅まで降りて、京都まで帰った。帰り道、仕事はずいぶんはかどった。
その一週間後、ふたたび鈍行で熱海まで行き、phaが滞在している時に泊めてもらった。
この時も夜遅くまで話していたが、翌朝は暑くて目が覚めた。冬なのに。強い日差しが差し込み、室内は蒸されていた。
愛媛のどこかにある有名なみかん畑は空からの太陽光、海からの照り返し、石垣の反射の三方向から光が当たるため、みかんが良く熟すと言われているようで、本当なのかなぁと思っていたのだが、海からの照り返しというのは案外強いものなのかも知れない。
目覚めも快適だった。よく日の当たる部屋で暮らすのはいいことだなと思った。
Posted by taro at 00:35 | Comments (2)
2007年12月21日
仕事一段落
ひとつ仕事が終わった。一段落ついた。
11月から12月にかけてかなり忙しかった。
面白いこといろいろあったが書く時間がなかった。
またぼちぼち書いていきます。
Posted by taro at 23:14 | Comments (2)
2007年12月10日
週末の出来事
SF作家の小林泰三先生とお話することができた。かなり嬉しかった。
やはり、ウルトラシリーズやゴジラについて熱く語っておられた。
大魔神の特撮の素晴らしさについて聞くことができた。
大阪から京阪電車に乗って帰ってきた。
最後に少し、SFのお話もできた。
Posted by taro at 22:56 | Comments (0)
2007年12月07日
エコラディカル
昆虫食の会に参加してくれたひらた氏より、「大文字山を食べる」という本を書いた安田さんという人に会いませんかとのお誘い。
平日の晩、百万遍のベジタリアン料理の店、サニープレイスに行く。ひらた氏と安田さんはこの店の常連らしく、行ったらたぶん会えるでしょうとのこと。
実際、お客は互いに知り合いばかりで、とてもアットホームな雰囲気の店だった。カウンター席なので話しやすいというのもある。
ひらた氏の予想通り、安田さんは僕らが店に入って30分くらいした時に姿を見せた。髪を丸刈りにしたいかつい外見だが、話し方は柔和。
さっそく、大文字山で何を食べられるかについて教えてもらう。
今の季節、食べられるものは少なくなってきているが、きのこは雨の降った日の後であればそれなりに生えているものらしい。冬はエノキダケがうまいそうだ。アミガサダケはバターで炒めて食べた方がおいしい。その他、山菜がいろいろ生えている。お腹いっぱいになるくらいの量を集めるのは難しいが、おいしいものはたくさんある。
安田さんの本は大文字山で食べられる植物を網羅しているというわけではなく、どちらかというとエッセー集風だが、大文字山や哲学の道近辺で日常的に食物採集をしている体験レポートとして面白い。
ニューヨークのセントラルパークにはワイルドマン・スティーブという人がいて、公園に生えている植物を勝手に採って食べるというのを繰り返していた所、管理事務所に捕まってしまい、それでもその能力を売り込んで市に雇ってもらい、「セントラルパークの植物を食べようツアー」というのを定期的に主催していたようである。
安田さんにもそんな活動を日本で行ってもらえたらと思った。
「大文字山を食べる」の後、続編を書こうと考えられているようなのだが、ぜひ「京都御所を食べる」という本にしてもらって、京都御所に頻繁に入って食料を漁っていたら、きっと捕まると思うので、それをきっかけに有名になってもらって、「京都御所を食べるツアー」を主催する人になってもらえないかなと思ったりした。
食事後、安田さんと分かれ、店を出て百万遍まで歩く。
ひらた氏が途中で突然立ち止まって、「ちょっと寄ってきませんか」とか言う。
もう一杯飲んで行くつもりなのかなと思ったら、僕らが立っているのは銭湯の前であった。
「え? 銭湯?」
「ええ」
ひらた氏は寮生なので、家に風呂がなく、食事の後、銭湯に寄って暖まってから帰るものらしいのである。
「さすがにタオルとか持ち歩いてないんですけど」
「この銭湯は貸してくれるんですよ」
というわけで銭湯に立ち寄り、湯船につかっていろいろ話をして面白かった。
ひらた氏は寮に入る前、環境問題に対してすごく熱意のある人たちとシェアハウスしていたそうだ。
その家はものすごく電気を節約していて、室内はいつも薄暗く、暖房は弱く、冬は皆こたつに入って暖まっていたらしい。
ちょっと見に行ってみたい独特の空間である。
禁煙マラソンではないが、何人かでグループを作ってやる方がそういった節制生活は送りやすいのかなとちょっと思った。
素敵なエコラディカルな人々。
Posted by taro at 00:29 | Comments (0)
2007年11月25日
インフルエンザの予防接種
知り合いにすごく勧められたため、インフルエンザの予防接種を受けてみた。
大人になってから初めてかも知れない。3000円。案外高い。
近所の診療所で注射してくれた先生は面白い感じの人だった。
ラベルを見せて、「賞味期限切れてません」とか言っていた。
ワクチンは南半球で冬の間に流行していたウィルスを三種類くらいブレンドして作るそうだ。
「ソロモン諸島」とか「マレーシア」と書かれていた。
Posted by taro at 16:48 | Comments (4)
2007年11月22日
ミステリの始まりについて
土曜、大阪で本格ミステリ作家の黒崎緑先生のお話を聞いた後、中華料理店で飲み会。
僕はミステリは普段読まない人なのだけど、この飲み会はなかなか面白かった。
ミステリ作家、特に本格ミステリ作家は定義を巡って議論することが好きらしい。
「本格ミステリとは何か」
「ミステリとミステリイ、どちらの表記が正しいか」
などといった点に関して延々と議論を繰り返しているそうだ。
ところがミステリの始まりは何かという点になると、誰もがエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」を挙げて、一致する。
これは不思議だ、という話になる。
主人公が謎を解くという話だったら、それ以前にもありそうなものだが……。
黒崎先生、少し考えて、
「密室だからですよ、たぶん」
その指摘に皆、おおいに納得していた。
本格ミステリ作家は密室が好き。
Posted by taro at 23:48 | Comments (0)
2007年11月05日
オレオレ詐欺例
実家にオレオレ詐欺の電話があったそうだ。
手口をさらしておこう。
『僕だけど。携帯の番号変わったし、登録しといて』とだけ伝える電話だったそうだ。
声が違ったので気付いたそうだが、「嘘の番号言って、いったい何がしたかったのかしらねぇ」と母親が不思議がっていた。
それを聞いてすごく心配になる。
気をつけましょう。
そもそも今どき携帯の番号を変える人は少ないと思う。
Posted by taro at 23:29 | Comments (2)
2007年11月02日
週末、平日
土曜、大阪へ行く。SF作家の堀晃先生とお話する機会を得られた。
SFはモラルを越えた思想を展開できる場所、というようなことを仰っておられた。とても共感した。
日曜、キジコに誘われ、高島屋で開かれている葛飾北斎展を見に行く。良い写真を撮るためのインスピレーションを求めているそうだ。
僕が葛飾北斎についてすごいと思うのは、その絵もさることながら、生涯に93回も引っ越ししたという逸話である。おそらく絵を描くこと以外は何も要らない人だったのではないか。現代人は物を持ちすぎだ。僕は今の家に7年も住んでいる。
素粒子論研究者のH氏、元原子核物理研究者で現在は舞踏家のF氏を紹介してもらう。四条木屋町のタイ料理店にて夕食。
ひも理論はどういう風にすごいかという話をH氏から聞かせてもらう。
舞踏家F氏の指導教官は反原発運動で有名な人だったらしく、地震国である日本で原発を多数運用しているやばさについて語られた。
原発の運用マニュアルにはおそらく「このドラム缶は七億年管理すること」って書いてあるんだろうなぁという話は笑えた。
平日は忙しかった。かなり充実した一週間であった。
昨夜は(というか今朝)一時間しか寝ていない。帰って寝よう。
Posted by taro at 21:17 | Comments (4)
2007年10月20日
茅台酒飲んで風邪治す
中国人留学生のTくんから昔、茅台酒(まおたいしゅ)というお酒をもらった。
これが大変良い。
中国の国酒とも言われる蒸留酒らしく、アルコール度数は50度くらいあるが、香りが良いためいくらでも飲める。フルーティでパイナップルのような味がする。あっというまにボトルが空になってしまった。
それで知り合いが中国に行くたび、「おみやげは茅台酒で」とお願いしている。
日本でも品揃えのよい酒屋には置いてある。東山二条のジャスコの向かいにある酒屋は小さいながらも種類が豊富なため、ひょっとして置いてあるかと思い行ってみたところ、おばちゃんが店の倉庫から出してきてくれた。
ラベルに製造年が書かれているが、見れば四年前に作られたボトルである。
「昔の中国人留学生は年配の人が多くて、酒盛りといえば茅台酒だったみたいで、よく売れてたけど。最近は若い留学生が多いから、あんまり買ってかないね。もうこれしか残ってない」
中国の教育事情によって二条の酒屋の品揃えは変わるようである。
中国では風邪を引くと薬を飲まずに茅台酒で治す人もいるらしい。
実際、僕も風邪気味になった時、茅台酒で本当に風邪が治るか実験してみた。
夜、ちびりちびりやりながら仕事する。
飲むにつれくしゃみが止まる。単に酔いがまわって反応が鈍くなっただけかも知れないが。
だが、驚いたことに翌日、すっかり元気になっていたのである。
そういえば研究室に昔いた酒豪のKリくんも「風邪引いたら酒飲んで治す」と豪語していた気がする。
これから風邪を引くたび、茅台酒の効果を検証してみようと思う。
風邪を引くのが若干楽しみになった。

Posted by taro at 12:15 | Comments (2)
2007年09月18日
都会アウトドア
週末は淀川の河川敷でアウトドアを堪能していました。
野食計画の鹿狩り企画で知り合ったニシさん、タニさん、ダイスケ氏らと一緒に、大阪の高層ビル群に面した河川敷でハゼを釣って天ぷらにしたり、うなぎを蒲焼きにしたり。
ニシさんの知り合いであるシジミ獲り名人・ウナギ獲り名人・キビレ獲り名人というのがショッカーの怪人のように次々に現れて、食材を提供してくださる。
釣り糸を垂れればハゼが面白いくらい釣れる。刺身は臭みがあってちょっと独特なのですが、天ぷらにすると絶品です。鹿肉のシチューに網焼き、野菜の天ぷら。男の手料理大会になっている。
大阪の夜景を見ながらアウトドア。こんなことができるとは思っていませんでした。川は使い方次第。
Posted by taro at 01:10 | Comments (2)
2007年09月13日
ブックマークしてくださってありがとうございます。
ウェブサイトをリニューアルして数日経ったのですが、知り合いから「右翼の街宣車に乗せてもらった話がはてなブックマークでたくさん登録されてますね」とかいう連絡が入りました。
僕のまわりにははてなのヘビーユーザが結構多い。僕は違うのですけど。それでブックマークが増えている様を面白がって見てくれていたようです。ブックマークしてくださったはてなユーザの皆さん、大変ありがとうございます。
※ おかげでGoogleで「右翼」と検索すると、僕の乗車報告が三番目くらいに来るようになりました。はてなブックマークやブログの力はすごいですね!
アクセス数が増えたのはインギ皇子、無法地帯さん、人講さんなどにリンクしていただいたのが最初のきっかけかと思うのですが、それを見てブログで引用してくださった方々がいて、多くの人に読んでもらえました。感謝です。
「やってみよう研究所」という名前は長いため、何かいい略称があればなと思っていたのですが、古くからの友人であるphaが勝手に「や研」と名付けてくれているようです。これはいいですね。思いつかなかったな。
Posted by taro at 21:51 | Comments (6)
2007年09月10日
世界一不味いお菓子を食べたが、うまかった。
ドイツ出張していた中村先生がお土産にサルミアッキを買ってきてくれた。僕がながらく食べたいと思っていた「世界一まずいお菓子」である。
フィンランド名物だと思っていたが、ドイツでも手に入るようだ。
スイカの種くらいの大きさの菱形のタブレット。
「おえ~」となることを期待して食べてみると……。
うまい。実にうまい。これは非常にうまい。
独特の匂いと強い塩味のバランスが大変いい具合だ。
だが、院生のYくんいわく、「まずいっすよ。黴のお菓子みたい」とのことなので、普通の人の味覚には合わないのかも知れない。
というのも僕は昔からオランダの「ドロッペ」という飴が大好きで、機会のあるごとに購入して食べている。サルミアッキはドロッペを塩辛くしたような味だ。色が真っ黒というのも同じ。成分もほぼ同じなのではないか。ドロッペを食べ続けているうちに、その延長線上にあるサルミアッキも受け付ける体になっていたのかも知れない。
先日も博士課程生のHくんがドイツ出張の際、チョコレートと間違えてドロッペを買ってきて、研究室に置いてあったが誰も食べないので僕が三週間くらい掛けて片付けさせてもらった。
サルミアッキの匂いはアンモニアから来ているようなので、僕はアンモニア臭のする食べ物はまったく平気なのだろうと思う。今度、鮫肉などにも挑戦してみたいと思う。
Posted by taro at 22:32 | Comments (6)
2007年09月08日
ウェブサイトをリニューアルしてみました。
自分のウェブサイトをリニューアルしてみました。
名前を「やってみよう研究所」にしました。URLも変わりました。
やってみよう研究所
http://yattemiyou.net/
ブログのURLも変わっています。
http://yattemiyou.net/blog/
なるたけ旧ページからリダイレクトされるようにしましたが、念のためリンクやブックマークを貼り替えていただければと思います。
あいかわらずリンクフリーですので、リンク/参照していただくことは大歓迎です。
今後ともどうかよろしくお願い致します。
Posted by taro at 14:06 | Comments (6)
2007年09月03日
淡路島に行ってきたが、ホテルに籠もりっきりだった
水曜の晩から金曜にかけて、関わっているプロジェクトの合宿のようなものが淡路島で行われた。
同じ班に所属している研究者が三十人くらい集まって研究の現状を報告しあう「ワークショップ」ということだったが、ほとんど合宿と呼んでいいと思う。
というのも朝の九時から六時まで、昼食と何度かのコーヒーブレークを挟んで発表を聞きまくり。一件あたり二十分の発表に対し、だいたい三十分以上ディスカッションが続く。
夜は夜で食事会や自分の発表の準備。
宿泊も会議もウェスティンで行われたため、二日間建物の敷地から出ていない。目の前に青い海が広がっているというのに。
「手塚さんは水着持ってきているよね」と何人かから言われた。行動を読まれている。だが泳ぐ時間は無かった。
なかなか有意義な会であったと思う。良い刺激を受けた。時間はかかるが、こういうイベントは時折行われるといいと思った。
Posted by taro at 01:14 | Comments (0)
2007年08月23日
東京日記その2
火曜:
昼、家で仕事。
夜、日暮里のペルシャ料理店「ザクロ」で飲み会を開く。ちょっと変わった店で、民族衣装着せられてベリーダンサーと踊らされたりとか水パイプ吸えたりとか、それはそれで面白かったのだが、久々に会った人たちなのでもっと喋る時間が取れれば良かった。人数も少し多すぎた。半分の人数で二回飲み会をやれば良かった。その方が話せた。皆さんそれぞれの分野で頑張っているようだった。赤田くんはヒューゴー賞受賞作を年度順にすべて読むということをやっているらしい。いい試みだ。今となってはあまり知られていない作品がすごく良かったりするとか。スチュワーデスをしているチセさんとは八年ぶりくらいに再会した。明日も空の上だそうだ。再会が再会を呼んだのか、学生時代、海外放浪サークルで知り合いだったNさんが偶然同じ店で飲み会をしていて、「手塚くんだよね?」と話しかけられた。これも八年ぶりくらいの再会。ウラジオストクからポルトガルまで自家用車で走ったという旅好きの人。なかなかの偶然だったが、単に海外放浪サークルの人間が来そうな店だったという気もする。中東のイエメンで知り合ったイエメンファンの人たちと飲んでいた。
水曜:
昼、えもけんさんと新宿オペラシティでめし。かつての後輩の女の子を紹介してもらう。面白い人だった。
夜、仕事。
Posted by taro at 21:31 | Comments (4)
2007年08月20日
東京日記
休暇を取って東京に帰省した時の日記。
火曜:
東京着。電話のルータを運用しているえもけんさんと池袋の「ロールプレイングカフェ」に行く。
ファンタジー世界の魔法学園内にある喫茶店ということになっていて、ウェイトレスの一人一人にくわしい(架空の)設定があるという、新時代の到来を感じさせる店。僕らにお茶を運んでくれた女の子は魔法学校の上級生で、実年齢は103才という設定、だそうである。眼鏡に少し萌えた。えもけんさんはここの常連らしい。
水曜:
昼、渋谷の名曲喫茶ライオンで読書。「帝都随一の音響設備」を誇る古い店。クラシックの名曲をリクエストできる。あまりリクエストする人がいないためか、僕の頼んだ曲ばかりかかっていた。
夜、道玄坂のビアホールでナナセ嬢、その旦那のHさん、高校の同級生のタダヨシと飲む。Hさんは神経内科医、タダヨシはオープンソース関連の本も出しているプログラマということで、脳とか生命とか新しいプログラミングのパラダイムについて話す。
夜中、祖母から八十年の人生をダイジェストで聞く。結構濃かった。
木曜:
昼、埼玉の研究所で微生物を調べているaを訪ね、最新の実験内容を見せてもらう。冷凍した大量のうんこを見せられる。実験の際、うんこをいかにまんべんなく混ぜるかが重要らしい。
夜、shim、鱸くん、鱸くんの奥さんが加わって、池袋で飲む。
金曜:
昼、勉強、発表用のスライドの作成。
夕方、神保町の書店街に行く。この前アマゾン経由で利用した古書店に立ち寄って、ちょっと嬉しい。
夜、皇居のまわりを一周走ってみる。北の丸公園から千鳥ヶ淵、国立劇場、国会議事堂、霞ヶ関、日比谷公園、大手町。お堀に沿ってジョギング用の道路が整備されている。道沿いに日本の中枢機関が次から次へと現れるのは圧巻。
女性がかなり多く走っている。ダイエット目的であろうか。ここはニューヨークかという感じ。いつか皇居周辺で働いている知人たちを集めてジョギング企画をしたい。
土曜:
朝、KGCの柴田さんに紹介してもらったベンチャーキャピタリストの若林さんと渋谷で会う。友人Yやそのボストン時代のルームメイトであるダーミくんも来る。
昼、同じく柴田さんに紹介してもらった触覚の研究者である仲谷さんの研究室を訪ねる。世界でまだ三つしか発見されていないという触覚の錯覚のうち二つを体験する。一つは仲谷さんが発見したもの。
午後、築地の魚問屋で働いている寿司大くんより大量の魚を購入。a宅に大勢で押しかけて調理して食う。魚パーティー。
夜、筑波のY宅泊。チャート分析のウェブアプリ「株グラフ」を作っているオズミックという会社の事務所を兼ねていて、スタッフが五人くらい同居して開発を進めている。デイトレーダーのsingooさんよりテクニカル分析の各種テクニックについて教えてもらう。いろんな経験的なルールがある。面白そう。
日曜:
昼、土星の惑星タイタンを研究してる石丸さん、KGCで「研究者図鑑」を作っている西尾さんと本郷でお茶をする。タイタンとエウロパとエンケラドゥスの違いについて聞き、土星と木星と小惑星帯のあたりに思いを馳せる。
研究のアイデアもちょっともらう。
夜、保険会社で働いているbabaさんと新丸ビルの蕎麦屋で飲む。
月曜:
家で仕事。
Posted by taro at 18:10 | Comments (2)
2007年08月05日
タイ帰りの友人とかと飲む(自由意志/詩を作るプログラム/躁鬱病など)
タイで長らく暮らしていた友人phaが日本に帰ってきたので、木屋町の八文字屋に行って飲んだ。
その友人で物理学科出の坊さんである躁狂、大学院で社会学を研究しているシャーハーとかも来る。
人間の自由意志や時間の不可逆性、詩を作るプログラムなどについて話す。
【話題その1】
商品推薦システムの精度が上がっていって、自分が何を買うかが完全に予測されるようになったらきもいよな、と僕。
「若いうちは反発するかも知れないけど、30代とかになったら『楽でいいや』ってなりそう」とpha。
計算機の能力は継続的に向上していくが、人間の脳の能力は一定なのだから、見事に予測されるようになってしまうというのはありうると思う。それとも「自由意志を守るために」脳を増強させるか。
たとえば自分が誰に投票するか完璧に予測されてしまったとしたら、投票する意味あんのか、とか思う。快適さとアイデンティティの相克。
僕の自由意志は頭の中ではなく予測装置の中にあると思わなければやってられない。
【話題その2】
phaとシャーハーは元々短歌サークルで知り合ったそうだが、最近プログラミングにはまっているpha、「短歌作るプログラム書きたいよね」とか言う。「でも、そのうちすべての短歌はコンピュータによって作り尽くされてしまうかも」
僕も昔そんな風に思ったが、そんなイメージを抱くのはおそらく我々が指数関数的増加をうまく捉えられていないからだろう。五十音の31乗というのはとてつもなく多い。もちろん、日本語の文法に厳密に従わせるのならだいぶ減るが。音楽のメロディがいつか尽きてしまうのではないかという危惧も同様だろう。
phaがとりあえず作った「村上春樹風に語るスレジェネレータ」。
【話題その3】
躁狂は長らく躁鬱病だったそうだが、最近症状が軽くなってきた。ところが逆に日々の生活がのっぺりとして感じられてきて、
「最近、すごく平穏でつまらないんですけど。普通の人はこうなんでしょうか」と主治医に言ってみたところ、
「そうです。だから普通の人は映画を見たり酒を飲んだりして、自己を波立てようとするんです」と言われたのだそうだ。なんかその先生、名医っぽい。
【その他】
抽象的な話で延々と盛り上がっていると、店のバイトの女の子が突然、「歌います」とか言って、沖縄民謡の「十九の春」をアカペラで歌い出した。
かなりうまかった。八文字屋で開かれるライブでよく歌っているらしい。しかし店のカウンターでアカペラとは。あいかわらず変な店だ。
初対面のお客さんが僕のブログを読んでくれてるとか言っていた。「これからもいろいろ変なことしてください」と要望を受けた。
Posted by taro at 00:31 | Comments (2)
2007年07月27日
タイ料理店での食事会
kogeさん、hiroponさん、T村さん、taekさんと夕食および飲み会。竹屋町のタイ料理店バンコクガーデンで食事後、御池の亀甲屋で飲む。そういえばこのメンバーで前回集まった時もタイ料理店だった。
hiroponさんは最近、大学院に通うようになって時間ができて、十冊以上の小説を並行で読みまくっているらしい。プルーストの「失われた時を求めて」は2巻目を読んでいる所。主人公が自分の人生を異様なディテールで振り返るという全13巻の小説だそうだ。なぜ作者がそんな小説を書こうと思ったのかは謎だが、人間が人生を振り返った時、どんな風にそれを思い出すのかという分析は面白いのかも知れない。たとえば自分の人生の細部とか、どの程度まで憶えているものなのか。何を思い出せて、何を思い出せないか。
kogeさんは人と議論している時、「自分はこう考える」というのと「相手はきっとこういう風に考えているのだろうな」というのが同時に思い浮かんできて、その両方が面白かったりするのだが、片方をメモに書き始めた途端、もう一方を忘れてしまい、悔しい思いをすることがよくあるのだそうだ。発想のシリアライズに失敗している。人間の頭の中では頻繁に並列処理が行われているが、出力がシリアルであるという限界。
京都出身のT村さんと、「京番茶」は常にほうじ茶であるのだろうかという話。それでは番茶のことは何と呼ぶのか。京都の人は番茶は飲まないのか。
亀甲屋の付け出しでイカナゴの佃煮が出てきたのだが、姫路出身のtaekさんいわく、兵庫の明石より西のスーパーではよく「いかなご入れ」と書かれたタッパーウェアが売られているらしい。それに自家製のイカナゴの釘煮を入れて、ご近所にお裾分けするという伝統文化があるのだそうだ。
Posted by taro at 00:11 | Comments (4)
2007年07月24日
友人の親孝行に付き合った
10年前に出会った時、友人Yは「悪人」を目指していた。
イベントサークルでダンパを主催し、多数の末端組織にチケットを売らせてかなりの収益を上げていたが、さらなる野望を抱いて起業を志し、もともと得意だったプログラミングに磨きをかけて、
「『あいつは大嫌いだけど、あいつに頼むしかない』と言われるような人間になりたい」と語っていた。
そんなYの母親が数年前、アルツハイマーになった。
根は善良な人間であるY、およそ悪人からかけ離れた親孝行ぶりを発揮し、病気が進行して知り合いの顔も分からなくなってきた母親をいつも吉本新喜劇に連れて行っているのだそうだ。ネタが単純なので、笑ってもらえるという。
美談だと思い、いつか僕も連れて行ってくれと頼んでいた。
最近彼は筑波で働いているためにあまり大阪に帰ってこないのだが、この前の週末、突然電話が掛かってきた。
「明日、おかんと吉本見に行くねんけど。行かへん」
「おお、それはぜひ」
「今回は新喜劇ではないんやけどな」
「あー。それは非常に残念。若手芸人じゃあんまり美談っぽくないな」
「そやねん……。中堅どころの芸人らしいけど」
しかし、それでもせっかくの機会。同行させてもらうことにした。
場所はお初天神通りに面して立つ「うめだ花月」。
連日おばさん客で満員という「なんばグランド花月」や10代の女の子で溢れている「baseよしもと」と違って、会社帰りのサラリーマンをターゲットにしているというこの劇場。日曜の午後だというのに空き席が結構ある。
七組くらいの漫才を続けざまに見て、個人的にはかなり楽しめた。
しかし、横に座っているYの母親の反応はそれほど良くなかった。
喋りのテンポが速すぎるためか、ただじっと見つめているという感じ。
やはり、新喜劇の方が良いような気がした。
Posted by taro at 20:16 | Comments (2)
2007年07月09日
道に落ちている十円玉を拾ってみた。
道に十円玉が落ちていた。
思わず拾ってしまったが、次第にいけないことのような気がしてきて、交番に届けた。
「十円玉を拾ったんですけど」
机に頬杖を突いてぼんやり表通りを眺めていたお巡りさんに伝えると、奥の棚からA4版の書類を出してきて、
「ここに住所氏名と生年月日、職業と連絡先を書いてもらえるかな。それから拾った場所と時刻も」
と手際よく説明してくれた。
結構面倒だ。
「この十円玉はどうなるんですか」
「半年と14日間、警察で保管して。落とし主が現れなければ、国庫に納められる」
「毎年それなりの金額になるんですかね。全国で子供たちが拾っているとしたら……」
「なるんじゃないかな」
お巡りさんも暇だったのか、拾われた十円玉を巡る裏話を聞かせてくれる。
「昔のお巡りさんはさ、子供が十円玉拾ってきたら自分の十円を代わりにあげちゃったりしてたけどさ。今は全部書かなきゃ横領ですよ」
十円玉で横領というのも情けない。そういう事件がどこかで起きてくれれば面白いとも思うが。
「でも、子供が持ってきたら親に連絡してね。学校にお礼状出したりすることもあるよ」
親としては嬉しいだろうが、子供は絶対に学校でいじめられそうだ。
そうやって大人になっていくのだろう。
Posted by taro at 22:04 | Comments (2)
2007年06月13日
手塚太郎さんに会ってきた。
企業と研究者を結ぶNPO法人KGC理事長の柴田さんが自分の同姓同名と会ってきたという話を聞いて、僕も会いたくなった。
柴田さんの同姓同名は何人かいるらしいのだが、そのひとりが海上自衛隊で1佐(昔で言うところの大佐)をしている柴田司令であり、尖閣諸島のあたりを守るという重要な任務を担っている人物。その割にとても気さくな人らしく、KGC柴田さんからの突然の連絡に対し、快く会ってくれたという。実は柴田司令、ネット上で自分の名前を検索したことがあって、その時トップに来ていたKGC柴田さんのことは意識していたのだそうである。そんなKGC柴田さんの最近の夢は、多数の同姓同名で集まって「柴田有三シンポジウム」なる集まりを開くことだとか。ぜひ参加したいイベントである。
さて、手塚太郎の場合、比較的よくある名前のようで、実は京都にも何人かいる。以前、京都市立図書館で利用者カードを作ろうとした時、すでに登録されていないかを確認してもらったのだが、受付のお姉さんに「これじゃないですよね」 と言われて見せられたのが大正生まれの手塚太郎さん。
「あー、いるんだー、京都にも」 と思った。
さすがにその時は会いに行こうとは思わなかったが、今回はもう一人、比較的会いやすそうな手塚太郎さんを訪ねてみることにした。
京都御所の西に「手塚」という洋食屋があり、グルメガイドにもよく載っている店なのだが、そこの店長さんが手塚太郎という名前らしいのである。これはネットで検索して知った。
実は過去に何度か行ったことがある。その時はまさか、同姓同名の人に料理を作ってもらっていたとは思わなかった。店の場所は我が家からおよそ1km。この世界の手塚太郎密度は予想以上に高い。
夕刻、御所と府庁の間にある小さなお店を訪ねた。
注文を受けてから作り始めるということで、気長に待たなくてはならない。かなりこだわっている店で、昼時に行くといつも満席。舌平目のムニエルを頼んだが、美味であった。
帰り際、勘定をしてくれた奥さんらしき人に尋ねる。
「ここのマスターは手塚さんって苗字なんですよね」
「ええ。そうなんです」
「実は僕も手塚なんですよ」
「あら」
「ご主人のお名前、何というんでしょうか」
「太郎です」
「僕もです」
「えええ!」
こちらはあらかじめ知った上で行っている訳だが、むこうは突然言われてかなり驚いたのではないか。いきなり目の前に同姓同名が現れたら、僕は結構驚くと思う。
店の奥でフライパンを手にしていた四十代くらいのご主人が顔を出して、
「料理は作られますか」
と聞いてくる。
それが最初の質問であった。さすが料理人。この手塚太郎さんにとっては料理を中心に世界が回っているのだということに気付き、ちょっとした衝撃を受けた。
「いえ。あまり」
「そうですかー。そこは違うんだなー」
人の良さそうな職人風のおじさんである。ああ、この人は四十年以上、手塚太郎だったんだなと思うと、感慨深いものがあった。
手塚太郎という名前について、考えたりすることはあるのだろうか。なぜ人間には名前というものがあるのだろう。ほとんどの人は死ぬまでひとつの名前を背負って生きていく。自分というアイデンティティに真っ先に付随する属性。それでいて自分で選んだわけでもない名前。そのことを不思議に思ったりするだろうか。
奥さんと二人でにこにこ笑いながら、「出身はどちらですか」と聞いてくる。
「東京です」
「それも違うな。うちは青森の津軽なんですよ」
だいぶ遠い。手塚一族はそんな所まで移住していたのか。ちなみに手塚家の発祥の地は長野県の諏訪だと聞かされている。手塚城というお城が昔あったらしい。
「手塚太郎光盛という先祖がいて、それにちなんで付けられたみたいで」 と僕。
「あ、僕も」 と洋食屋の手塚さんも応じる。
僕の名前は祖父の意向で付けられたようなのだが、今回、それが実にベタな発想であることが明らかになった。
なお、洋食屋手塚さんの息子さんの名前は「一郎」と言うらしい。
いいご夫婦だと思った。
名刺を渡してきた。
手塚太郎という名前に対する思い入れを聞こうと思っていたのだが、うっかり聞き逃してしまった。
また次に行った時、改めて聞ければと思う。
Posted by taro at 23:11 | Comments (44)
2007年06月08日
メニエール症候群
ブログ書いてる暇が無いくらい忙しいのですが、とりあえず近況報告。
メニエール症候群という恐ろしげな名前の病気になりました。
立ってられないくらいの目眩と吐き気。
最初に症状が出た時は、これで僕も終わりかと思ったほどです。
大学の診療所で点滴打って薬飲んで、とりあえず大丈夫になりました。
内耳に生じる一時的な不具合のようなのですが、もともと僕は耳鼻咽喉系が弱い人間なので、ついに内耳まで来たかという感じです。
病気になったことで、生きているって素晴らしいってちょっと思いました。
Posted by taro at 23:40 | Comments (15)
2007年05月17日
格安チケットショップ
大学時代の先輩であったM田さんが京都に来て、お話したいというので今出川の喫茶店でお茶をした。
M田さんは兵庫の芦屋在住。仕事はネット上の格安チケットショップの経営。
すべてオンラインで販売しているということで、検索エンジンの結果の中で上位に来ることが至上命題らしく、SEO(search engine optimization)について知恵を借りたいとのこと。僕の研究室でそういうことをしているのではないかと思ったらしい。
だが、あいにくそういう研究はしていない。貸せるだけの知恵はない。
「SEOとか、うちの研究室ではやってないですよ。むしろあれは問題なのではないかという話になるくらいで」
「たしかに変な話だけどね」
「SEOを行ったページほど上に来るなんて、変ですよ。その労力を消費者の要望に応えることに向けられたら……」
「そうそう。つまり、店舗の立地と同じなんだよね、上位10件が銀座でさ」
「いわばネット上の都市問題じゃないですか。銀座ばかり栄えて、田舎の商店街は閑古鳥」
「うん。本当に価値のあるページが上位に来るようにして欲しいよね」
とか言いながら、SEOについていろいろ知恵を出し合った。
実はM田さんの格安チケットのサイト、検索エンジンで「格安チケット」と入力するとだいたい二位に入り、たまに一位も取っているという。かなりのSEOぶり。多数の業者がひしめく中でこれだけ上位に食い込めているというのは驚くべきことだと思う。
「検索エンジンでのランクがひとつ上がるだけで、売り上げが全然違うよ」 とのこと。
さらりと言うが、かなりの努力をしているはずである。
というのもM田さん、ものすごい凝り性なのである。何かに没頭すると、ひたすら打ち込んでしまう人。
ひとつのエピソードとして僕が憶えているのは、ルネ通選手権で優勝したという話。
大学に「ルネ」という生協食堂があって、かつてそのメニューに関する知識を競う「ルネ通選手権」というイベントが行われていた。出題される問題のレベルは非常に高い。
「このパフェ、いつもルネで売られている抹茶クリームマロンパフェと比べて一つだけ足りないものがあります。それは何でしょう?」
「このサラダにこのドレッシングをこれだけかけたら全体で何カロリー?」
といった超ハードな問題が出題される過酷な選手権である。
知り合いが実行委員をしていた関係で僕も駆り出され、三位になったりしたのだが、M田さんは二位以下にダントツの点差を付けての一位。
観客と実行委員を呆然とさせたその膨大な知識の裏には、選手権に向けての並々ならぬ努力があったという話である。
毎日ルネに通い詰め、メニューを暗記。出題される問題を予想し、重点的に憶えたのだという。
そんな彼が全力を挙げて取り組めば、「格安チケット」の検索結果で上位に食い込むことも当然と言えよう。
M田さんは大学を卒業後、某外資系化粧品メーカーの研究所に就職したのだが、配属されたのがおむつ部門。
おしっこを吸う量とか触り心地とか、要求される項目は多いらしく、素材メーカーが開発した材料をうまく組み合わせ、テストを繰り返していく。
「他社のおむつが発売されると、それをすぐに買ってきて。丁寧に分解して、ひたすら実験してどんな素材使っているか確かめるわけ。それはそれで面白かったんだけどさ」
その会社は若い社員にも重要な仕事を任せるということで、いろいろ興味深いプロジェクトにも関わらせてもらったそうなのだが、「おむつは男子一生の本懐だろうか」 と思ってあっさり三年で辞めてしまい、すでに起業していた友人からビジネスを教えてもらい、今の会社を起業したという次第。
「でも、チケットって未来ないんだよね。これからチケットレス化とか進んでいくしさ」
と、明るく言う。
この前向きさこそが、経営者にとって必須の属性ではなかろうか。
「だから今、新しい事業への展開を考えているわけ」
M田さんの挑戦は続いていく。
Posted by taro at 00:12 | Comments (2)
2007年05月15日
カテゴリー・ミステイク
昨日聞いて面白かった話。
文芸サークル「ディオニュソス」に今年入ってきた新入生のY野くんは、小学生の頃に自作の短歌を作ってみたのだが、友人から
「それ、百人一首のパクリやんけ」
と言われ、短歌を作るのをやめたらしい。
Posted by taro at 21:16 | Comments (4)
2007年05月02日
藤
もう一枚、藤の写真。
Posted by taro at 18:51 | Comments (0)
2007年04月15日
デスクが和の空間に
さとっちさんからもらった書の作品をデスクに貼っています。
「和」な感じが醸し出されているように思います。
電子機器に囲まれ、僕自身の字は年々汚くなっていく一方です。
綺麗な字が書けるだけですごい、という日はもうすぐです。
Posted by taro at 09:44 | Comments (9)
2007年04月09日
法螺貝の音色と共に
京都を代表する泡沫候補、蜷川澄村氏。今回、府議選に久々に立候補し、またも落選してしまいましたが、トレードマークであった「ひょっこりひょうたん島」のテーマ曲に代わって、「ほら貝」を鳴り響かせる選挙カーを導入したことも敗因のひとつでしょうか。
どのような感じだったかというと、以下の動画の通りです。(音声をオンにしてお聞きください)
Posted by taro at 20:05 | Comments (2)
2007年04月07日
今年のにながわ澄村号
京都を代表する泡沫候補、蜷川澄村氏が今回の府議選に南区から立候補しているのですが、その選挙カーを見てしまいました。
「うかれば民主党へ」 とでっかく書かれていますが、民主党の許可はまったく得ていないため、警察から看板を下ろすように制止されたりするそうです。それでもその制止を振り払って演説を続けているとか。
「だってさ、これ見ても誰も俺が民主党公認だとは思わないでしょ。『うかれば民主党』って書いてあるんだから。だったら問題ないじゃん」 と本人は主張。
前回までは選挙カーから「ひょっこりひょうたん島」のメロディを流していたのですが、今年から法螺貝の音に変えたため、選挙ポスターには「ひょうたん島からほら貝の男」と銘打ってあります。
ポスターをよく見てみると、公約は 「当選すれば民主党へ入る」 だけのようです。きわめてシンプル。
Posted by taro at 01:09 | Comments (5)
2007年04月04日
キャベツとコンドーム
「キャベツ・アンド・コンドーム(Cabbages and Condoms)」というレストランがタイでは有名らしく、その日本進出一号店が京都にあります。
週末、「おいしい店で食べる」を趣旨に集まっている kogeさんたちとの集まりで利用しました。T村さん、hiroponさん、mipomipoさん、taekさんが参加。店内の内装は当然、コンドーム尽くし。人間にとってもっとも脆弱なポートをブロックしてくれるありがたい品々に囲まれながら、おいしくタイ料理をいただきました。
経営しているのはタイでコンドームの普及を通した人口増加抑制に取り組むPDA(Population & Development Association)というNGO。その総裁はミーチャイ・ウィラワイヤ氏といって、活動内容を見る限り、かなり変わった人のように思われます。タイではミスター・コンドームと呼ばれて敬愛されているそうです。(というより逆にコンドームのことをミーチャイと呼んだりするらしい)
店名にはコンドームがキャベツと同じくらい手に入れやすいものになってほしいという願いが込められているようですが、そういった背景を知らずとも満足できる、味の良い店でした。
Posted by taro at 23:18 | Comments (4)
2007年03月30日
蜷川澄村さんがまた立候補
知り合いの蜷川澄村さんがまた選挙に立候補したようです。
蜷川さんは東寺の横でバックパッカーが寝泊まりする安宿「東寺庵」や、高知の海岸沿いを歩くお遍路さん用の休憩施設「土佐東寺庵」など、本人いわく数々の「時空間芸術」を経営する奇特な人物で、衆院選・京都府議選・京都市長選に立て続けに立候補したことがあり、京都では圧倒的に有名な泡沫候補です。
僕は今から七年ほど前、京都市内の交差点で 「土地問題解決のためにビルの側面を売れるようにする!」 と大まじめに演説している姿に深く感銘を受け、選挙を応援して以来の付き合いです。
その後、蜷川さんの興味は選挙から修行に転向してしまい、大峰山で山伏体験などをしていたようなのですが、このたびめでたく選挙熱が復活したようです。
今朝、東寺庵に住んでいる知り合いからわざわざ電話がかかってきて、
「新聞見たら載ってると思うんですけど、蜷川さんがまた立候補したんで、応援よろしくお願いします!」
と留守電に入っていました。
ひょっとして今度は市議選か? それなら勝てるんじゃないか? という期待もむなしく、しっかり府議選立候補者の欄に載っていました。
はたして当選なるのか? 選挙戦の行方から目が離せません。
Posted by taro at 20:46 | Comments (12)
2007年03月18日
統計の感覚
友人Y、kogeさん、好奇人と大阪で講演を聴いてきた。
彼らはいずれも話していて非常に面白いと思う人たちである。お互いにそれほど面識は無いはずなので、この組み合わせは僕としてはなかなか興味深かった。
講演中、ある精神疾患に関する実験の取り組みが紹介されていたのだが、手間と予算がとても掛かるということで、被験者数は2人。
高校で物理の先生をしているkogeさんこれを聞いて、
「標本数2かよ!」
と、えらくご立腹であった。
講演の後、大阪城のお堀端を天満橋まで歩きながら雑談。
koge:
実験結果の平均値だけ出しているニュースがあるけれど、分散とか見せないと意味ないでしょ。ばらつきが大きすぎたら意味ない。
taro:
記事や番組の中でデータを出す時は必ず平均と分散を出すように義務づけるとか? 日常的に数値を見ていたら、分散の大小の感覚にも慣れるかも知れませんね。
koge:
偏差値なら分散の考え方が含まれているでしょ。大学に入るまでは偏差値使いまくるのに、社会に出たら使わなくなるというのはどうなんですかね。イメージが悪すぎるからなのかな。
taro:
そのイメージを払拭して、「偏差度」っていうのはどうですか。50じゃなくて500が中心に来るようにして……。
koge:
統計の感覚を養うことは大事だと思うんですよ。僕は高校の物理でもっと多体系を教えるべきだと思っている。熱力学とか相転移、磁化とか。
Posted by taro at 12:29 | Comments (2)
2007年03月05日
ちょっと受賞。
京都市立稲荷小学校で行っている情報教育の活動「稲荷プロジェクト」が「インターネット活用教育実践コンクール実行委員会賞」というのを受賞しました。
上には内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞というのが控えているのでまだまだなのですが、評価されてきているのは嬉しいものです。
今は報告書だけですが、そのうち動画もアップされるようです。
文部科学大臣賞を受賞した徳島大学の「ユビキタス双六遍路」とか、すごく面白そうです。日々のウォーキングの中でバーチャルにお遍路道を歩けるとか。僕の机の上で放置されている奥の細道を歩こう万歩計のネットワーク版ですね。
Posted by taro at 19:06 | Comments (2)
2007年03月02日
広島
DEWSという国内ワークショップで広島に来ています。
とりあえず海は穏やか。
インターネットルームの外に広がる海。
毎日こういう場所で仕事できたら最高だと思います。
Posted by taro at 12:38 | Comments (0)
2007年01月24日
タイからの留学生にお気に入りのタイ料理店を否定される
近所に大好きなタイ料理店があり、一週間に一度は必ず行くのですが、これをタイからの留学生に食べさせたら何と言うかと思い、研究室の博士課程生であるnミットさんとその友人のPoさんを連れて行ってみました。
店内の雰囲気は非常にタイっぽいということで喜んでいたのですが、料理に対する評価は激辛。
「味がマイルドすぎる」「魚醤(ナンプラー)が足りない」
と、実に率直に酷評。
そして僕がそれほどおいしいと思わない別のタイ料理店の方が好きだと言うのです。
すごいショック。
しかし、彼らの立場を自分に置き換えて考えてみるなら、アメリカ留学中、アメリカ人の知り合いから「すげぇうまい日本料理の店があるんだ。絶対感動するよ」 と誘われてついていったところ、激アメリカンな味付けの日本料理店で、ケチャップ風味の寿司とか出されながら「どう? うまいでしょ。どうよどうよ」 と聞かれて困ったというような感じなのでしょう。
一応補足しておくと、料理を作っているお兄さんはタイ人でした。しかし奥さんは日本人であるとのこと。
まぁ、自分の味覚が日本人であるということを確認できただけでも良かったです。
やはり、タイ料理は日本風の味付けに限りますね!
Posted by taro at 23:47 | Comments (0)
2006年12月14日
奥の細道を歩く(自宅周辺で)
前回実家に帰省した折、「おくのほそ道を歩こう!」という万歩計を回収してきました。
いつかの父の日にプレゼントしたものですが、書棚の上に置きっぱなしになってまったく使われていないことは明白だったため、自分で使おうと思って持って帰ってきました。
起動すると、液晶の上を俳句が流れていきます。
くさのとも すみかはるよぞ ひなのいへ
すなわち、松尾芭蕉が奥の細道の旅に出る時に詠んだ俳句。さらに、
「千住まで あと 12.4キロ」
という容赦の無い目標値が表示されます。
遠すぎ!
芭蕉が住んでいた深川から千住まで、地下鉄ならすぐだと思いますが、歩くととてつもなく遠いですね。
全行程何キロか知りませんが、東北一周目指してがんばっていきたいと思います。
Posted by taro at 21:45 | Comments (2)
2006年12月02日
高校の同級生がソースコードの美しさを追求する本を出しました。
高校の同級生であった佐藤匡剛が本を出しました。
tomcatとかeclipseとか、よく使われているオープンソースプロダクトのソースコードを実際に読んでみて、その美しさに触れようという本です。
彼が昔から提唱している「ソースコード美学」の形成に一役買うことになるのでしょうか。
Posted by taro at 15:13 | Comments (0)
2006年11月25日
洋裁教室を兼ねたカフェの柴洋さんで昼食会
水曜の昼、KGC理事長の柴田さんにお誘いいただき、洋裁教室を兼ねたカフェの柴洋(しばよう)さんで昼食。柴田洋裁学院、略して柴洋。
学院長の柴田美穂子さんはもともとは四国の高松で洋裁教室をされていたそうだが、一年ほど前に京都の東山松原にお店を出され、衣食に関わるオーガニックなライフスタイルの提案を行っている。着物では着古した服の生地で何かを作るという発想が当たり前なのだが、洋裁にその考え方を取り込みたいと考えていろいろ工夫されているそうである。
昼食会には10人ほど面白い方々が参加して、賑やかに意見交換。
お米を使った新商品開発の話などをしたあと、宇宙人愛好団体ラエリアンの話から、なぜ宇宙人が地球に来ないのかという話題で盛り上がる。
もし宇宙のどこかに高い文明を持った宇宙人が存在するとしたら、なぜ我々にうんともすんとも言って来ないのか。
我々があと数千年も進歩を続けたら、間違いなく全宇宙に向けて情報を発信すると思う。もちろん、すぐに気付いてもらえるような形で情報を送る。
それと同じような発想をする宇宙人がなぜいないのか。
ひょっとして我々は全宇宙の最先端を走っているということだろうか。
Posted by taro at 23:33 | Comments (2)
2006年11月14日
アイ・メディアエージェントの皆様と飲み会
金曜、木津屋橋武田病院の橋本院長にお誘いいただき、IT企業アイ・メディアエージェントの新人歓迎飲み会にご一緒させていただいた。
研究室の学生であるKリくんが橋本院長にPHPを教えさせていただいているというご縁である。
アイ・メディアエージェントの社長は橋本院長の奥様。
お店は前回お誘いいただいた時と同じ、西洞院松原の寿司屋。
京都の中心部からは少し離れた場所にあるのだが、中央卸売市場と繋がりのある人が経営されているとかで、魚が非常においしい。
今回、アイ・メディアエージェントに入社されたT松さんとS野さんは、システム開発やプログラミングに強い方々。
これまでホームページ制作を主体にしてきた業態を拡大させ、システム開発に力を入れて行く方針だそうである。
医療系機関との繋がりを活かし、今まで病院等のウェブページを多数制作されてきたそうだが、開発力とデザインのセンスを持った人材が揃えば、非常に意義のあるシステムの開発が行えるのではないかと思う。
たとえば入院患者さんと家族をネットで繋ぎ、忙しくてお見舞いに行けない場合にも互いの安否を確認できるシステム。
あるいは従来は病院が所有してきた検査結果を患者さんの手元に置き、再検査の手間を減らすシステムなど。
二次会は河原町丸善の跡地に出来た「スーパージャンカラ」へ。
京都を代表する書店であった丸善が無くなったことにはショックを受けたものだが、その跡地にはいつの間にかカラオケ店が建っていたようである。
「丸善の跡地がカラオケ店になったというから、何だそれはと思って、行こうかと思うんです」と橋本院長。
「スーパージャンカラ」はジャンカラにスーパーが付いているだけあって、「ワンランク上」の雰囲気を醸し出した高級感あふれるカラオケ店である。
やたら広いエレベーターとか、意味もなく設けられている休憩スペースとか。こんなジョークのような店舗を本当に作ってしまう所がすごい。
何曲か歌ってから、「丸善よりこっちの方がいいかも知れませんね」とつぶやく橋本院長。
Posted by taro at 00:47 | Comments (2)
2006年11月12日
途上国割引
11月末に京都で行われるICADL2006という国際会議の広報責任者をしているのだが、外国からの問い合わせのメールが非常に多く、それに返事を書くのが大変。
だがおかげで英語でビジネスメールを書くことに抵抗が無くなった。
ネパールとかバングラディシュとか途上国からの問い合わせが結構あるのだが、
「途上国から参加するので参加費をまけてくれませんか」
などという依頼があったりする。
それはさすがに無理だろうと思いつつ、実行委員長のT中教授に聞いてみた所、
「じゃぁ割引しましょうか」
「ええええ、本当ですか」
「うん。そういうことはよくやりますよ」
どうも途上国からの参加者に割引をしたり、渡航支援を出したりすることは国際会議ではよく行われているようである。
なんだか感心。
ところがそうやって問い合わせしてくる人の中には、日本へのビザを得ることだけが目当てのように思われる人もいて、そういう人に返事を書く時は結構ブルーになる。
* * * * * * * * * * *
そんなこんなで最近は雑用多めの毎日を過ごしているわけだが、
代わりに学生さんたちの研究の進み具合が著しく、見ていて非常に心強い。
Posted by taro at 22:39 | Comments (4)
2006年11月08日
裏千家のお茶会
週末、椿わびすけさんにお誘いいただき、裏千家のお茶会に参加してきた。
ネット上で茶道に関する情報を大量に発信されている方で、今回初めてお会いしたのだが、学者肌の落ち着いた雰囲気の女性。
と言っても僕を誘ってくださるくらいなので、非常に気さくな方。
今回のお茶会は裏千家の先代の家元である鵬雲斎千玄室大宗匠が献茶をされるという会であった。
会場は妙法院といって、京都国立博物館の横にあり、三十三間堂を所有しているお寺だそうである。
まずはお寺の宸殿で仏様にお茶を捧げる献茶、
続いて絵の具のような濃い抹茶を三人でまわしのみする濃茶、
通常の泡立った抹茶を飲む薄茶、
最後に精進料理を食べる点心。
それぞれに立派な器が使われているらしく、説明があるたび、参加者たちが「ほ~う」と感心している。
大宗匠は献茶だけ行い、濃茶は今日庵の方々によって行われたのだが、我々が飲み終えた直後にふたたび来られ、「どうぞどうぞくつろいで」などと言ってくださる。
84歳になられるそうである。非常にかくしゃくとされていて、文字通り生涯現役というご様子。
椿さんに言わせると、「硬派」な方らしい。
裏千家の後継者でありながら、戦争中、特攻隊に志願されたとか。原則として一家の長男は特攻隊には入れないことになっていたのに、無理に入れてもらったそうである。けれど出撃の直前になって終戦を迎え、一命を取り留められた。
裏千家と特攻隊というのもすごい組み合わせだが、茶道が戦国時代に生まれたことを考えると、あながち異質な組み合わせではないのかも知れない。
大宗匠が外国で講演すると満場の拍手になるそうだが、たしかに明朗で外向的なお人柄は外国人にも非常に尊敬されるだろうと思った。
Posted by taro at 22:10 | Comments (6)
2006年11月05日
知能とは何か KGC知的サファリパークでの会話
KGCによる合宿講座、「KYOTO 知的サファリパーク&”本当に熱い研究会”の企画」にお呼びいただき、講師をしてきました。
会場は上京区にある一戸建ての民家。KGCの西尾さんが昔住んでいた家だそうで、今も五人くらいで共同生活が行われているとか。
講師や受講生からの発表やグループディスカッションの時間もありましたが、それを引いてもフリートークの時間が五時間という、実にサービス精神旺盛な企画でした。
いろいろな人が集まれば話は盛り上がります。
個人的には下原勝憲先生とのお話が面白かったです。
参加していた学生さんから、知能とは何か、学習とは何か、という質問があり、学習に関してはそれなりに定義できるとして、知能に関しては下原先生も「難しいんだけど」と断りを入れてから説明していました。
これに関しては僕もちょっと自分の意見を持っているので、言ってみました。
知能というのは「目的を持っているかのように行動するもの」に対して使われる言葉ではないでしょうか。
たとえば気象の変化や海流は複雑な動きを見せますが、そこに何かの目的があるとは思えない。
動物や人間が知能を持っているとされるのは、特定の目的(ゴール)を実現するために行動しているとみなせるからではないでしょうか。
演繹データベースや論理型言語が知能のモデルとして使われるのもそこから来ているような気がするのですが。
Posted by taro at 00:05 | Comments (0)
2006年10月31日
ハロウィンな週末
土曜の昼、研究室で某氏に話しかけられました。
「なぁなぁ、手塚先生。知り合いが祇園でやってる店、もう九ヶ月も行ってへんのやけど。今夜ハロウィンパーティーやるから来てくれって言われて。Y本を連れていこうと思ってんのやけど、一人でおごるとたこつくしな。割り勘でおごらへん?」
最近、金の巡りがあまり良くないという某氏。それでも学生のY本くんを祇園に連れて行きたいらしく、僕を巻き込みたいようです。気前の良さはあいかわらず全開。
「AダムやCラッドにも声かけたんやけど、友達と飲んでるから来れるかどうか分からん言うし」
研究室の同年代に軒並み声をかけているようです。ようするに一人で行くより、大勢で行った方が面白いということですね。それはその通り。
ちょっと迷ったですが、ハロウィンパーティーという響きに惹かれ、少しだけ行ってみることにしました。ワンチケット2,500円ということで、祇園といってもそれほど高くない。
午後10時頃に研究室を出ることにしたのですが、その15分ほど前からちらちら時計を見つつ、すでに心は祇園、そわそわ落ち着かない様子の某氏。
「そろそろ行こか。タクシーで行ってもええねんけど、渋滞やったら余計時間かかるしな。歩こ」
河原町二条にある研究室の別館を出て、鴨川沿いをてくてく。
前回某氏と祇園に行った時には、たしか研究室の前からいきなりタクシーに乗った気が。
金の巡りが悪いと血の巡りは良くなる気がします。
途中、ドラマの『探偵物語』で松田優作がかぶっていた帽子をかぶり、仮装する某氏。パーマのかかったカツラまで付いていて、なかなか面白い。
店はHighnessといって、祇園の縄手と花見小路の間にあるビルの六階。カウンター席とソファ席がいくつか置かれたバーです。若い人たちが集まるような店で、祇園といっても格式の高さは感じられません。そしてキャバクラではないので、値段も高くない。
11時頃までは客も少なく、代わりに店の人といろいろ話すことができて興味深かったのですが、しばらくすると仮装をした客が次々に入ってきて、見ていて面白い。某氏と同じ帽子をかぶってかぶっている人まで現れました。
「仮装っていいですよね。何か、こう、違った自分になれるというか」と、感銘を受けた様子のY本くん。
たしかに仮装の楽しみというのは絶対にあって、普段それを堪能できる機会は少ない。これからハロウィンがもっと定着していったら面白い気がします。
僕は店の人と知り合いになったことに満足し、某氏とY本くんを残して午前一時頃に退出。
川沿いを家まで歩いて帰る途中、三条大橋の交差点で研究室の教員であるAダムと遭遇。
某氏の誘いをほったらかして、こんな所で何を?
「友達とこれから待ち合わせして、Pig and Whistleに行く所なんだ」
それは外人が集まることで有名なバーです。僕は学部生の頃にちょっとだけ行ったことがあるくらいで、イベントのある日には来たことはなかったので、つい興味を持って店内へ。三条大橋の北東のビルの二階です。
こちらも仮装な人々がたくさんいて、ハロウィンパーティーは盛況。外国人が半分くらいと、英語の練習で来ているような若い日本人が半分。
ギネスを一杯飲み、セルビア出身のB氏、オーストラリア出身のB氏らと知り合いになりました。オーストラリア人のB氏はインドのチェンナイにしばらく暮らしていたとかで、仏教やヒンズー教に関してかなり熱心に語っていました。本当は彼らの母国でハロウィンを祝うかを聞けば良かったのですが、聞き逃してしまいました。
ハロウィン(Halloween)という呼び名はカトリックで祝う万聖節(All Saints' Day)の前夜祭という意味から来ているらしく、HallowがHolyという意味、eenという部分がクリスマスイブのeveと同じだとか。
本来はアイルランド・スコットランド・ウェールズといったケルト系の文化圏で祝われていた異教的な祭りであったのが、キリスト教に取り込まれてHalloweenと呼ばれるようになったそうです。
僕がアメリカにいた子供の頃、親しくしていた友人は母親から「ハロウィンというのは異教的なお祭りだから祝っちゃだめよ」と言われて、トリック・オア・トリートをしてはいけないことになっていました。そういう人も珍しいのかも知れませんが、かなり徹底したプロテスタントのキリスト教原理主義ということなのでしょう。
一説によると、カトリックの聖者というのはキリスト教到来以前の神々をキリスト教に取り込んだ結果であるとか。
そう考えると、聖者として取り込めた神々は11月1日に、それができなかった魑魅魍魎は10月31日に押し込めて祝っているといった所でしょうか。
Posted by taro at 00:47 | Comments (0)
2006年10月30日
スパム対策ポリシーの変更&コメントが記入できなかったことのお詫び。
このブログのスパム対策のポリシーを変更し、コメントを記入していただく際に「人間の証明」という欄にyesと記入してもらう形にしたのですが、フォームをいじり間違えてしまい、コメントを投稿しても反映されない状態が二日ほど続いていました。
その期間中にコメントを書き込んでいただいた方がもしいらっしゃいましたら、大変大変申し訳ありません。
またぜひ書き込んでいただけますよう、お願い申し上げます。
スパム対策のポリシーですが、最初、CAPTCHAという、歪んだ文字列を読み取ってもらう手法(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apartの略らしいです)のプラグインを導入しようと思ったのですが、これは視覚障害のある人がウェブページを聞いている場合には障壁となるため、Movable Typeの開発元であるSix Apartのページに「アクセシビリティ上の悪夢(an accessibility nightmare)」と書かれていて、うーんなるほどと思い、やめることにしました。
CAPTCHAの発明者であるカーネギーメロンでは、音声版CAPTCHAも作っているようです。
Posted by taro at 00:09 | Comments (0)
2006年10月25日
携帯版一万日カウンターを作ってみました。
以前、自分の生きてきた日数が一万日を越えたことを記念して、一万日カウンターというものを作ってみたのですが、携帯からアクセスしやすいように、文字だけのバージョンを作ってみました。
携帯版 一万日カウンター
http://130.54.20.195/~tezuka/d/
一日一日を大切に生きたいものです。
Posted by taro at 20:09 | Comments (0)
2006年10月21日
アフィリエイトを始めてみました
研究室の活動に協力していただいているリクルートのK岡さんから、
リクルートでもアフィリエイトを始めたという情報を聞いて、載せてみました。
記事の間に挟まっている「ドコイク?」という文字列がそれです。
他にもいろいろあるのですが、僕の研究やブログの内容と関連が深いため、これにしました。
また、このサービスを開発されたH野さんと面識があるというのも理由です。
H野さんには、12月に行われるDBWebというシンポジウムでも講演していただきます。
せっかくなので、Googleのアフィリエイトも始めてみました。
バックナンバーの記事の最後に設置しましたが、
記事の内容としっかり関連する広告が現れるのが面白い。
まさに情報検索の技術が活かされまくっている感じです。
リクルートはアフィリエイトに参入したばかりということで、
まだあまり動的な広告が無いようなのですが、
資金力もノウハウもある会社なので、
これからどのように発展していくか楽しみです。
Posted by taro at 12:44 | Comments (2)




















