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2010年10月13日

最近のイベント

いよいよ後期が始まり、授業や学内の委員会で忙しくなってきたが、9月後半から10月初旬にかけ、夏休みを締めくくるようなイベントがいくつか開かれて面白かった。

20日には抽象カフェの第二回が開かれた。毎回僕の主観に基づく豪華ゲストに話題提供していただいているが、今回はkzymtnさんに「無について」というテーマでご講演いただいた。量子色力学の統計物理を研究されているということで、物理的な意味での無、つまり真空がテーマである。真空を表す基底状態|0>は生成消滅演算子に対して相対的に決まるため、様々な真空が定義可能である。適切な生成消滅演算子を定義することでエネルギー準位が高いところまで埋まった状態を真空とみなすことができる。物性やヒッグス場の理論でもこのような真空が使われている。つまり無は相対的なもの、という趣旨。しかし無というのは|0>ではなくそれに消滅演算子を作用させて得られる0ベクトルでは、というつっこみが入っていた。真空は相対化されたが無は相対化されなかったか。

25日には京都カラスマ大学授業「お肌の科学」。講師をしていただいた野瀬先生のお人柄がにじむ授業、大変素晴らしかった。肌を健康に保つ方法についていろいろ聞けた。授業後の「放課後カフェ」にも半数以上の生徒さんが残ってくれて、先生との雑談が盛り上がっていた。会場は二条城の隣だったが、近所にあるチロルという喫茶店がコーヒーの出前をしてくれた。ラーメンの出前に使うような銀色のケースにコーヒーポットとカップを入れて持って来てくださるのである。まさに街の皆さんに支えていただいて成り立っているカラスマ大学……。

この授業、木津屋橋武田病院ならびにアイ・メディアエージェントの橋本惠先生からご支援いただいて実現したものであるが、武田病院グループの武田道子副理事長にも個人的にご寄付いただいたのはかなり嬉しかった。四年前に一度お会いしたことがあるだけなのだが、僕のこと憶えていてくださったりするだろうか。

1日には「お寺で宇宙学」の第二回「知能とは何か」で講演。会場は草津駅前の光明寺というお寺。創建から700年以上経っている立派な寺院である。そのお堂で一般の方々を前に「宇宙人はどのような知能を持ちうるか」について語るという、実に奇天烈なイベントであった。講演後、光明寺の津田住職のご家族にたくさんの料理まで出していただき、終電間際まで参加者で車座になっての雑談会が盛り上がった。帰りはこのイベントの主催者の一人である浄慶寺の中島住職に駅まで送っていただいた。

浄慶寺は昔、門の横に掲げられてる標語(「法語」と呼ぶらしい)があまりにも面白く、印象に残っていたお寺である。中島住職は僕がかつてお話しした前住職の息子さん。車内で盛り上がり、本当ならば南草津駅まで送っていただくはずだったのだが、通り過ぎてしまい、瀬田駅まで送ってもらい電車で帰ったという……。

3日にはいきいき研の宮野さん主催のバーベキューのはずだったが、雨天のためゼミ室で手巻き寿司を作る会に。その後、ナノデバイスの研究室を見学。僕は三回目だが、何度参加しても楽しいツアーである。宮野さんは10月から一週間の半分は東京に出張し、文科省で働くことになったらしい。科学技術政策の方向を決められるのだとか。そして東京でもいろいろな交流イベントを計画しているようである。大学に手巻き寿司を作りにくるような皆さんは非常に個性的で、良い出会いの多い会であった。

Posted by taro at 21:36 | Comments (2) | taro's blog ℃

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