|
« コラボトーク 第一回開かれる | トップページ | サイエンスニュース » 2009年12月06日《読んでみよう書店》 月の地形ウォッチングガイド「読んでみよう書店」は僕が読んで面白いと思った本を紹介する書評コーナーです。 今回紹介したいのは「月の地形ウォッチングガイド」。 望遠鏡や双眼鏡で観察できる月の地形をひたすら紹介している本です。 いろいろな月齢ごとに、見どころとなる地形をフルカラーで紹介しています。 三日月の見どころ、半月の見どころ、満月の見どころ……。 月なんていつ見たって同じだろうと思うなかれ。 月齢というのは月面に対して太陽がどの角度から射しているかを表すわけですが、それによって地形に影ができ、くっきり見える場所が変わってくるのです。 高低差の大きな地形は夕方に影が長く伸び、よく見えるようになる。つまりその場所が「欠け際」に来た時に見やすい。逆にその場所が真昼に位置した時に浮かび上がる地形もあります。 たとえば満月の月面でひときわ輝くのは巨大クレーター・ティコです。 実際に双眼鏡で見てみましたが、これは本当にすごい。約一億年前に隕石の衝突で生じたクレーターで、その時に作られた光条(飛び散った岩石が作る筋)が月の直径の半分ほどの長さまで伸びているのが分かります。 ところがその中心にあるくぼみの直径は80km。琵琶湖くらいの大きさしかありません。 それが地球からも見えるのですから、月って案外小さいんだな、とも感じます。そして近い。 裏を返せば月の四倍の直径を持つ地球も案外小さいということです。月から双眼鏡で見たら、日本列島の真ん中に貼り付いた琵琶湖までくっきりと見えることでしょう。 宇宙に行った人は世界観が変わるそうですが、それはひょっとしたら広大な宇宙空間における地球の小ささを実感するのが理由かもしれません。 間接的ですが、月を見ることで宇宙に対する地球の小ささを感じるというのもありかなと思いました。 Posted by taro at 2009年12月06日 22:25 |
|
