|
« シュールストレミングとホンオフェを食べる会 | トップページ | 父の日なので » 2009年06月14日大阪でバーのマスターを修行するDaisuke Suzuki Designの鈴木さんが「野食バー」なるものを開きたいと言っていて、その実現に向けて大阪のバーで講習を受けてきた。 野食計画は食を通して自然を学び、イノベーションを生み出す創造的活動であり、鈴木さんはその理念を広めたがっている。それでバーを通して広めるのである。 自然の中で食べるからこそ野食ではないのか?という疑問はこの際、考えないことにしておく。 大阪の扇町にシングルズというバーがあり、何人ものマスターが持ち回りでお店を開いている。毎日違う人がマスターをするのであるが、それぞれテーマが決められており、いわば「コンセプトバー」の集合体になっている。 たとえば自宅で放置されている作りかけのプラモデルを持ち寄って作る「積みプラ消化バー」、自作のミステリで謎解きを競い合う「推理合戦バー」、モンゴルの伝統的発声法ホーミーを皆で唸りまくる「ホーミストの集い」などなど、日替わりで行われている。 鈴木さんは野食バーをそのひとつとして加えたいと考えているのだ。新しいバーを始めるためには説教バーというものを受講しなくてはならないのだが、今回これを受けてきたのである。 説教バーの講師である梅山さんはお酒はほとんど飲めないそうだが、マスター経験が長いだけあって話がうまい。シングルズは十五人も入ったらいっぱいになってしまうカウンターだけのお店である。僕や鈴木さんの他、バーを始めたいと考えている皆さんが並んで座る。 「お二人はどういうお知り合いなんですか」と梅山さんが聞くので、「KGCというNPO法人があって……」と僕が最初から説明しようとしたら、鈴木さんがそれをさえぎって、「野食計画という団体の知り合いです」と名乗っていた。こんな場所でも宣伝したいらしい。 すると梅山さんが「ああ、野食計画ですか」と言ったので僕は結構びびった。いつのまにそんなに有名になったんだ。 「築港ARCのラジオ番組に出られていましたよね」 大阪の築港にアーティスト関係の情報を流すインターネットラジオ局があって、野食計画が昨年それに出演していたのだが、聞いたことがあったらしい。大阪のアート系の人たちの間では有名になっているようだ。 梅山さんはバーの運営のあれこれについてユーモアを交えて教えてくれた。カクテルの作り方から大雨波浪注意報が出た時の対応まで、二時間程度であったがとても充実した内容だった。多くの人に関わってもらえるようマニュアルがしっかり整備されていて、ハード的なことはとても分かりやすかった。あとはソフトであるが、これは経験を積むしかないだろう。 「大阪でバーのマスターをしていた」というのは妙にコミュニケーション能力が高そうな印象を与えるかと思うので、経験値を上げていきたい。 シングルズバーは共同運営かつそれぞれのマスターのテーマはばらばらという独特の形態でありながら、もう十年も続いているということで、この仕組み自体が興味深い。各人が自分の趣味を発揮し、交流の場を設けるコンセプトバー。変なバーがいろいろできると都会の夜はもっと楽しくなるのではないか。 Posted by taro at 2009年06月14日 12:37 |
|
コメント
いつもながら好奇心をそそられる内容で、楽しく読ませていただきました。
夜の世界は全く知らないので、酒の飲めない者でも楽しめるバーがあるとは知りませんでした。
野食バーがどんな展開をしていくのか楽しみです。
Posted by: ジョシュア at 2009年06月15日 09:02
そう言われてみれば確かにシングルズのバーはお酒が飲めなくても楽しめそうですね。
野食バーではたぶん、つまみとして鹿肉の刺身や蝉の幼虫の唐揚げが出ます。
また、明日の食糧生産について専門家をお招きして議論する予定です。
Posted by: taro at 2009年06月16日 22:12
カヤックの社長のページでメモ魔の人が言及されていてtaroさんかなと思いました。
taroさんは何のためにメモを取るのかのビジョンは持っておられると思いますが。
この日の日記とは直接関係なかったですが。
Posted by: hiropon at 2009年06月17日 18:46
それはありえるかもしれません。
カヤックの柳澤さんは僕が頻繁にメモを取ることを面白がっていて、「いいことを言って僕に何回メモを取らせられるか」というのをゲームにしていたようです。
取ったメモは一週間ほど置いて、特に良いものは電子化して、あとで閲覧したり検索したりしますよ。役に立つことが結構あるので続けています。
Posted by: taro at 2009年07月08日 22:24
