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« 意識のソフトウェアメタファー2 | トップページ | 2時間ずつくらい違う予定を入れると、一日が長く感じられると思った。 » 2008年03月03日尼さんと逆さめがねある日、やってみよう研究所の所長をしている僕の所に以下のようなメールが届いた。 やってみよう研究所所長様 はじめまして、こんにちは。 「やってみよう研究」ブログ楽しく拝見致しました。 私自身も好奇心旺盛な方でして、お寺で様々な企画を 突然の連絡である。 大阪のお寺で僧侶をしている僕より二つくらい年上の女性らしい。 つまり僕は尼さんからファンレターをもらったわけだ。 最初、「隠れキリシタン」で検索して僕のサイトを見つけたらしく、いろいろ読んでいるうちに逆さめがねの記事に興味を持って、実際に作ってみたいとか言っている。 僕自身は作ったことがないのだが、アクリル板を磨けば作れるという情報を送っておいた。 五日後、実際に逆さめがねを作りましたという返事が来た。 きわめて行動が速い。 近々京都に行くので逆さめがね見ませんかとか言う。 そういうわけで平日の夕刻、四条烏丸の大丸の前で待ち合わせした。大学時代の友達が日本画の個展をしているとかで、見に来たのだそうだ。その友達と一緒に大丸入り口で待っておられた。 最近の尼さんは皆そうなのかも知れないが、髪は落としていない。いたって普通に大丸で買い物していそうな若い女性である。 残念。女スキンヘッドが逆さメガネ掛けて街を行くサイバーな構図を期待していたのだが……。 お友達はK本さんと言って、大学時代に二人とも日本画を専攻していたらしく、同じ部屋で二年間暮らしていたとか。濃い繋がりだ。 とりあえずK本さんの日本画を見に行く。大丸6階である。 おもむろにまっきーさんが逆さめがねをバッグから取り出した。 「これです」 二つ並べられたアクリルの三角柱に段ボールを付けて、頭からかぶれるようにしてある。 「自分で磨くのは大変だなと思ったので、ネットで探したら東京の葛飾にアクリル街みたいのがあって。一番安い所に頼んだんです」 段ボールの部分は自作。工作好きである。 「これ掛けたらデッサンの歪みとか一目瞭然やで」とK本さんに説明する。 少し実用を兼ねている。実際、人間の視覚というのは想像で補われている所がかなりあるのか、逆さめがねを掛けて見てみると微妙に違って見えることが結構あるのである。合っているように見えているデッサンも、逆さに見たら微妙な歪みが見える。 まっきーさん、さっそく逆さめがねを掛けて大丸6階を歩く。画廊の間を歩く。 百万円くらいしそうな壺の横を逆さめがねを掛けたまま颯爽と通り過ぎる姿に僕ははらはらしていたが、その歩きっぷりは堂々としたものであった。 まっきーさんが副住職をしているお寺は阿メン寺といって、堺の旧市街にあるらしい。 阿メン寺 「お寺の名前が『アメン』でしょ。『アーメン』みたいでしょ。だから隠れキリシタンの寺だっていう話があるんですよ」 嬉しそうに言う。 いや、ちょっと待て。 隠れキリシタンが自分たちの寺に「アメン」なんて名前を付けるだろうか。いくらなんでもそれはバレすぎだろう。 官憲をなめすぎである。 もっと隠れろ。 「焼けちゃったから記録が残ってないんですけど、堺で一番船着き場から近い場所にあるし、昔キリスト教の伝道師が来た時、布教の拠点にしていたんじゃないかって言われていて」 キリスト教OKの頃に付けちゃった名前を変える訳にもいかず、そのままになっているということか。それならありえるかも知れない。 まっきーさんはお寺のスペースを利用して、子供向けの絵画教室を開いているらしい。彼らに逆さめがねを体験させる会を開きたいとか言っている。 逆さめがねの面白さはずっと掛け続けることにあると思うので、僕はまっきーさんの手で安価で軽量な逆さめがねが開発されることを強く願ったのであった。 Posted by taro at 2008年03月03日 23:24 « 意識のソフトウェアメタファー2 | トップページ | 2時間ずつくらい違う予定を入れると、一日が長く感じられると思った。 » |

