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2008年01月25日

忘年会の感想3 研究室の忘年会

木屋町で研究室の忘年会。

院生のI川くんが「不気味の谷」の話をしていた。

これはヒューマノイドロボットを研究している人たちの間で言われている仮説で、ロボットが人間とあまり似ていない間は皆「かわいい」などと言ってもてはやすが、さらに人間に似てきてしまうと次第に「不気味」と感じるようになり、親しみやすさの度合いが谷のように低下するだろうという予想である。

つまり、中途半端に似ている時が一番不気味。たとえば名古屋の万博会場にいた若い女性型ロボットはマネキンが動いているようで実に気持ち悪かったが、それは不気味の谷が近づいているということなのかも知れない。

結構有名な主張のようで、いろいろな所で聞かされたことがある。

だが、本当に谷なのかとも思う。

実際の所、人間に似れば似るほど不気味なのではないか。人間そっくりのロボットが人間に混じって街を歩いている光景を考えると、ホラーとしか思えない。ひょっとしてロボットを「かわいい」などと言ってられるのは今の時代だけなのではないか……。

どうしてロボットが不気味かというと、仕組みが(背後で動いているプログラムの存在が)想像できてしまうからという気もする。人間と同じように考えて行動しているように見えるけれど、実際はある特定のソースコードに従って動いているだけ。そのソースコードを読もうと思えば読めてしまう所が不気味。

X先生がポストペットに愛着が湧かないという話をしていた。メールを持って足取りおぼつかなく行ったり来たりする行動が一般人には「かわいい」と思えるようだが、達人プログラマーのX先生から見ると、それらはすべてアルゴリズムとして把握される。そしてアルゴリズムをかわいいと思える人は少ない。

Posted by taro at 2008年01月25日 00:13

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コメント

たまにロボットっぽい人とお会いしますが、ロボットに近づいている彼らはロボットに対して「不気味」or「かわいい」のどちらの感情を抱きやすいのかなあと思いました(orではなく程度ですが)。

Posted by: SHIBATA@KGC at 2008年01月25日 10:56

なるほど、自分ってロボットみたいだなぁと思える人は案外ロボットを不気味に感じないのかも知れませんね。

やはり石黒先生のように自分そっくりのロボットを作ってみるのが重要なのかも。

Posted by: taro at 2008年01月25日 23:25

こちらでははじめまして。
不気味の谷は、人形に対する恐怖、みたいな感じもします。動いてはいけないものが動く、といったような感じで。人間と同等の何かが宿る感覚、とでも言うんでしょうか。
そういう意味では、ペットロボット、使役ロボットのように、あくまで人間より下の何か、という立場にロボットを据えれば、不気味の谷を乗り切れるかもしれません。
(というか、これは不気味の谷を避ける方向かもしれません)

Posted by: かつや at 2008年01月26日 11:29

あ、かつやさんとこういうお話ができるのは嬉しいですね。

僕は人類はきっと人間そっくりのロボットを作ってしまうと思うんですよね。これから確実に不気味なものが作られていくという気が。

ただ、思考のルールがプログラムとして明示的に与えられたロボットが作られるのはだいぶ先になるのかも知れない。

まずは学習によって人間のような思考能力を身につけていくロボットだと思うのですが、それはあまり不気味ではない気がするのは気のせいでしょうか。

Posted by: taro at 2008年01月26日 12:06

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