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« カテゴリー・ミステイク | トップページ | 六甲山の山麓、山カフェに行ってきました。 » 2007年05月17日格安チケットショップ大学時代の先輩であったM田さんが京都に来て、お話したいというので今出川の喫茶店でお茶をした。 M田さんは兵庫の芦屋在住。仕事はネット上の格安チケットショップの経営。 すべてオンラインで販売しているということで、検索エンジンの結果の中で上位に来ることが至上命題らしく、SEO(search engine optimization)について知恵を借りたいとのこと。僕の研究室でそういうことをしているのではないかと思ったらしい。 だが、あいにくそういう研究はしていない。貸せるだけの知恵はない。 「SEOとか、うちの研究室ではやってないですよ。むしろあれは問題なのではないかという話になるくらいで」 「たしかに変な話だけどね」 「SEOを行ったページほど上に来るなんて、変ですよ。その労力を消費者の要望に応えることに向けられたら……」 「そうそう。つまり、店舗の立地と同じなんだよね、上位10件が銀座でさ」 「いわばネット上の都市問題じゃないですか。銀座ばかり栄えて、田舎の商店街は閑古鳥」 「うん。本当に価値のあるページが上位に来るようにして欲しいよね」 とか言いながら、SEOについていろいろ知恵を出し合った。 実はM田さんの格安チケットのサイト、検索エンジンで「格安チケット」と入力するとだいたい二位に入り、たまに一位も取っているという。かなりのSEOぶり。多数の業者がひしめく中でこれだけ上位に食い込めているというのは驚くべきことだと思う。 「検索エンジンでのランクがひとつ上がるだけで、売り上げが全然違うよ」 とのこと。 さらりと言うが、かなりの努力をしているはずである。 というのもM田さん、ものすごい凝り性なのである。何かに没頭すると、ひたすら打ち込んでしまう人。 ひとつのエピソードとして僕が憶えているのは、ルネ通選手権で優勝したという話。 大学に「ルネ」という生協食堂があって、かつてそのメニューに関する知識を競う「ルネ通選手権」というイベントが行われていた。出題される問題のレベルは非常に高い。 「このパフェ、いつもルネで売られている抹茶クリームマロンパフェと比べて一つだけ足りないものがあります。それは何でしょう?」 「このサラダにこのドレッシングをこれだけかけたら全体で何カロリー?」 といった超ハードな問題が出題される過酷な選手権である。 知り合いが実行委員をしていた関係で僕も駆り出され、三位になったりしたのだが、M田さんは二位以下にダントツの点差を付けての一位。 観客と実行委員を呆然とさせたその膨大な知識の裏には、選手権に向けての並々ならぬ努力があったという話である。 毎日ルネに通い詰め、メニューを暗記。出題される問題を予想し、重点的に憶えたのだという。 そんな彼が全力を挙げて取り組めば、「格安チケット」の検索結果で上位に食い込むことも当然と言えよう。 M田さんは大学を卒業後、某外資系化粧品メーカーの研究所に就職したのだが、配属されたのがおむつ部門。 おしっこを吸う量とか触り心地とか、要求される項目は多いらしく、素材メーカーが開発した材料をうまく組み合わせ、テストを繰り返していく。 「他社のおむつが発売されると、それをすぐに買ってきて。丁寧に分解して、ひたすら実験してどんな素材使っているか確かめるわけ。それはそれで面白かったんだけどさ」 その会社は若い社員にも重要な仕事を任せるということで、いろいろ興味深いプロジェクトにも関わらせてもらったそうなのだが、「おむつは男子一生の本懐だろうか」 と思ってあっさり三年で辞めてしまい、すでに起業していた友人からビジネスを教えてもらい、今の会社を起業したという次第。 「でも、チケットって未来ないんだよね。これからチケットレス化とか進んでいくしさ」 と、明るく言う。 この前向きさこそが、経営者にとって必須の属性ではなかろうか。 「だから今、新しい事業への展開を考えているわけ」 M田さんの挑戦は続いていく。 Posted by taro at 2007年05月17日 00:12 |
コメント
「ルネ通選手権」にはワロタ(笑)。
taroちゃんの三位もそこはかとなくすごいと思うけど。
SEOはそのうち、SED (Search Engine Donation) に変わるんじゃまいか。
Posted by: Shie at 2007年05月18日 22:04
賞品で大きな寝袋もらいましたよ。ルネとは何の関係もありませんが。
Search Engine Donation とはいかなるものか?
検索で救える命がある?
Posted by: taro at 2007年05月18日 22:52
