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2006年12月12日

野外百人一首と美空ひばり館(その3)

時雨殿にて百人一首の勉強を終えた我々は渡月橋を渡り、大堰川の中州へ。

いよいよ屋外百人一首を広める活動の開始です。

中州は砂利を敷き詰めた公園になっていて、いくつか屋台も出ています。人通りも多い。

そのど真ん中にござを広げ、札を並べ始めた時。

十メートルほど離れた場所にあったイカ焼きの屋台から、角刈りの親父がずしずしとやってきて、怖い顔で聞いてきます。

「何かイベントするの?」
「あ、はい」
「許可、もらってるわけ?」
「いや、それは……」

途端に親父、態度がでかくなって、

「あかんでぇ、こんな所でやられちゃぁ」
「そうですか」
「当たり前やでぇ。ここ、公園やでぇ、公園。そんなんしたら、あかんやろっ」

それほど屋台に近いという訳でもなかったのですが、視界に入ってしまったのがまずかったようです。

頑固さの代名詞のような屋台の親父を前にしては、さすがの屋外百人一首連盟もたじたじ。

おとなしく引き下がりました。残念です。

そして屋台から見えない場所まで移動し、そちらで実施することにしました。

「我々、個人の集まりではなくて、イベントとみなされたんですね」と、前向きに捉えるKGC理事長の柴田さん。

五十メートルほど移動し、屋台の視界に入らない位置まで来ました。ここは川からもほど近く、眺めは良い場所。人通りもそれなり。

再びござを広げ、札を並べ始めます。

数分もしないうちに、通りがかりのおじさんが立ち止まり、覗き込んできました。

結構百人一首を知っている人のようで、「そんな散らばせて並べない方がいいよ」などと言ってくれます。

アドバイスに従って、競技カルタのように、半分ずつ向き合う形で整えて並べました。

「間にスペースも空けた方がいいよ」というアドバイスを受けて、どんどん本格的に。

いよいよ札を詠み始めようとすると、

「ちょっと待って。しばらく憶える時間をおかないと」と止めるおじさん。

数分間、皆で札の場所を暗記しました。

そしてついに、屋外百人一首大会の開幕。

参加してくれた皆さんは僕の予想を遙かに上回って、百人一首のできる人たちでした。下の句が読まれる前に札が取られることもしばしば。

やがて周囲には結構な人だかりが。

しかし、覗き込む人ばかりで、実際に競技に加わってくれたのは最初のおじさんだけ。

おじさんはかなり積極的で、ござの外に立ったまま、「えーっと」と言って、傘の先で自分の近くにあった札をポイントします。正しい札。

僕らが見つけられない時だけを狙って、合計二枚、取っていましたが、途中で携帯に電話がかかってきて、去っていきました。奥さんから呼び出しでもかかったのでしょうか。

その後も競技は継続。最後の方は一瞬で札が取られる状態が続き、それなりに真剣勝負に見えました。

雨に降られることもなく、無事に最後の一枚まで取り尽くし、最終的に優勝したのはKGC研究員の可知さんでした。おめでとうございます!

Posted by taro at 2006年12月12日 23:43

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