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2006年09月19日

ライフログ検索が重要になるのではないかという予想

週末、昔の知り合いのN井さんから連絡があり、京都に来ているので飲まないかと誘われた。

N井さんは現在は三重県で大手化学メーカーに勤めているが、大学時代、友人たちと「シエスタ」という名前の同人誌を発行していた。

本人たちは文芸同人誌と呼んでいたが、巻頭の特集では全身に墨汁を塗って真っ黒な状態で街を歩き女の子にきゃーきゃー言われることを趣味にしているKさんという男性に対するインタビューなど、突撃レポート的な側面の方が秀逸な雑誌であった。

寺町三条のサンシャインカフェにて会う。移動体通信会社でSEをされているK橋さんを紹介してもらい、三人で飲む。

K橋さんは最近、大学の社会人向け講義を受講しているらしく、授業でユビキタスホームの話が出てきたとかで、非常に興味を持っておられた。僕の研究室の教授が以前、情報通信研究機構(NICT)に関わっていた頃、隣のグループでそれを研究していたため、ちょっとだけ接点がある。

そこから話題が広がり、今後の世の中はどういう方向に発展していくのだろうかという話になる。

実は数日前、教授が文科省にプロポーザルを出す際、10年後を見据えて計画を立てなくてはならないということで、これからの情報技術がどうなっていくかについて雑談したばかりだったのである。

僕は個人的に『ライフログ』がすごく発展するのではないかと思っている。つまり、自分が見たことや聞いたことをすべて小型のカメラやボイスレコーダに記録し、検索できるようにする。人生におけるあらゆる体験、あらゆる会話が検索できるようになる。

強迫観念的なメモ魔である僕ならではの予想と言えよう。

ライフログを蓄積すること自体はそのうち可能になるだろうが、重要なのはそれをいかに検索するか。ウェブ検索、デスクトップ検索などとはまったく違う技術が必要になってくると思う。

ライフログを巡り、K橋さん、N井さんといろいろ面白い会話。

まず、ライフログの普及によって実際に記憶することの価値が薄れるだろうという予想。必要な時にはライフログを検索すれば良いのである。

「旅行に行く意欲が薄れるかもね。データをライフログにダウンロードすれば十分、みたいな」とK橋さん。

そこまでは行かないかも知れないが、日本人は旅先で写真を撮ってばかり、という外国人における日本人イメージを返上できるかも知れない。その代わり、ヘッドマウントディスプレイ付けた変な連中、というイメージの方が定着してしまうかも知れないが。

「ライフログを使ったら、デジャブの疑問が解決するとか。『本当にこの光景、見ていたんだー』って」とN井さん。

デジャブ検索、いいと思う。実は視覚的な類似性は何もなくて、単に匂いが似ていただけだったり。いろいろ分かるかも知れない。

ライフログ検索に加えてもうひとつ、漫画/アニメ検索にも将来性があるのではないかと思う。

Google Booksに対抗して、あらゆる漫画/アニメをスキャンし、検索できるようにする。

これは先日ポーランドで国際会議に参加した折、熱烈な漫画愛好家である南アフリカの女子大学院生から聞いた話なのだが、アメリカには「Manga University」という名前の出版社があり、漫画を読むために日本語を勉強する本などを多数出版しているそうである。

漫画検索、アニメ検索が実現されれば、全世界から利用されるだろう。

漫画が簡単に検索できる → 全世界の人々が漫画を買う → 日本のコンテンツ産業の活性化 → 日本は安泰

非常に重要である。

Posted by taro at 2006年09月19日 23:58

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コメント

弊社の社長の鈴木健が、評論家の東浩紀、小説家の桜坂洋とチームを組んで2045年の未来予想をおこなうプロジェクトがあります。

この予想の中でライフログが中心的なテーマになっているので、よければ参考にしてください。ライフログが一般的になると、自分の人生と他人の人生の区別がつかなくなる「検索性同一性障害」という精神病がひろがる、という設定です。

以下はCNETで連載中の製作日記です。
手塚さんもうちの会社にからんできてくださいよ。
http://blog.japan.cnet.com/geetstate/a/2006/08/post.html

Posted by: shim at 2006年09月20日 13:40

スパムがとても多いので、コメントは承認式にしています。
反映まで時間がかかってすみません。

ライフログ、世界を変えますよきっと。
記憶を辿って思い出そうとする前に検索、みたいになるのでしょう。

shimの会社、面白そうですね。
また遊びに行かせていただけたらと思います。

Posted by: taro at 2006年09月20日 18:25

ヨーロッパから帰国されたようですね。写真をたくさんアップされ興味深く拝見しました。リンクして頂いていたのを気付かなくて失礼いたしました。先ほど解りやすいお名前でこちらもリンクさせて頂きましたがよろしかったでしょうか?すぐ訂正できますので仰ってくださいませ。

Posted by: tsubaki wabisuke at 2006年09月20日 22:56

分かりやすいリンク名、ありがとうございます。
blog 漱石サロン ランデエヴウにもリンクさせていただきました。
ヨーロッパはなかなか興味深かったです。

Posted by: taro at 2006年09月20日 23:20

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