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2006年03月08日

鎌倉のIT系ベンチャー企業、カヤック訪問

鎌倉に本社を構えるIT系ベンチャー企業、カヤックを訪ねてきた。

社長の柳澤さんとは以前、一緒にニューヨークをまわったりしたのだ。
いつか東京に来た時に寄ってみてよと言われていたので、
今回、お邪魔することにした。

鎌倉は昔から好きな場所である。
江ノ電とか、子供の頃、大好きだった。

横須賀線の駅を降りて、鎌倉時代から続くメインストリートの若宮大路を上がり、
路地を入って材木屋さんの隣、ビルの三階。

仕切りのない大きな部屋で、
十五人ほどの社員さんたちががやがやと仕事している。

柳澤さんは部屋の中をあちこち移動しながら打ち合わせしていた。

僕に気づいて、おお元気、とか言いながら、皆さんに紹介してくれる。

お仕事中申し訳なかったが、社内を見てまわらせてもらった。

「ここが開発。ここがデザイナー。ここが管理」

それぞれ四、五人くらいで仕事している。

もちろん、部門ごとに区切られているということはなく、
ひとつの大きな部屋の一角ずつで行っているのである。

開発者の皆さんはエディタを広げていた。
システムは主にPHPとFlashで作っているらしい。

部屋の反対側はデザイナーさんたちの席。
魅力的なサービスにはデザインが大切である。

サービスを運用していく企画と、
きっちりしたシステムを作る開発者と、
魅力的なコンテンツにするデザイナー。
それらを支える総務・経理・人事。
そんな人々が集まって会社は成り立っているというのを一部屋で見渡すことができて、
とてもよく分かった。

いくつかのプロジェクトに関して説明してもらった。

「絵の測り売り」は、面積で絵の値段が決まるという試みで、
芸術作品の価値付けに関する既成概念に挑むサイト。

「ブログデコ」は自分のブログに様々なアニメやゲーム、
料理のレシピなどを貼り付けられるサービス。
これは一年ほど前に遊びとして作り始めたそうだが、
いろいろ蓄積していくうちに、
いくつかの企業がこれを広告媒体として使えることに気づいたようで、
問い合わせが来るようになった。

ブログパーツを作っている会社はカヤックの他にもあるが、
これだけたくさん作っているのはここだけではないかという。

「モビゾー」は携帯電話で撮影した動画をメールで送るだけで、
ウェブから閲覧できるようにするサービス。

これらの自社サービスは昔からいろいろ開発してきたそうだが、
最近では持ち込みというのも増えてきているそうで、こちらも興味深い。

何かというと、個人でサイトを運営していた人がカヤックの社員になって、
プログラマーやデザイナーの助けを借りてサイトを大幅リニューアルするというパターンである。

その一例が「ハウスコ」。
個人が敷地等の条件を登録すると、
何人もの建築家がコンペ形式で案を出し、
気に入ったものがあれば施工を依頼できるというシステム。

もうひとつは「総務の森」。
全国の企業で総務をしている方々のためのポータルサイト。

システムを運営しているS本さんは元々は社会保険労務士だそうだが、
自分でこのサイトを立ち上げ、ずっとひとりで運営してきた。
しかし、ユーザ数が増えてくるにつれて、
もっと良いサイトにしたいという欲求が強くなってくる。

そこでS本さんはカヤックに入社し、
プログラマーやデザイナーとグループを組み、
目下、総務の森の拡張を進めている。

カヤックはメディアにもよく登場しているので、
そういった機会にサービスを宣伝できるというメリットもある。
集積の力である。

そんなこんなでいろいろなサービスが日々生み出され、
拡張されていっている。

肝心の収益モデルには、以下の四つがあるそうだ。

【マッチング】

人と人が出会う場を提供し、そこから生み出されるビジネスから利益を得る。
カヤックの場合、「絵の測り売り」「ハウスコ」がこれにあたる。

【レベニューシェア】

電子商取引のサイト等を運営し、収益の一部を得る。
カヤックでは「バイズ」という電子商取引のサイトがこれにあたる。

【広告】

多数のユーザを背景に、企業の広告から収益を得る。
カヤックでは「総務の森」「ブログデコ」がこれにあたる。

【ASP提供】

自社でASPを開発し、売り込む。
カヤックでは「モビゾー」がこれにあたる。

どのモデルも手堅く収益を上げているらしい。

夕方、柳澤さんは今日が結婚記念日だとか言って帰ってしまったが、
社員の皆さんと近所の喫茶店に食事に行き、
グラタンなどを囲みながら雑談した。

企画を担当しているS木さんは去年の四月に新卒で入ったそうだが、
整理法のマニアだとかで、
ありとあらゆるスケジュール管理や書類整理の本を読みまくったあげく、
やはり、野口悠紀雄の超整理法が一番すごいという所に行き着いたそうだ。

僕もそういった話は好きな方なので、
効率的な手帳の利用法などについて熱く議論した。

こんな感じで皆さんでよく夕飯を食べに行っているらしい。
社員同士の仲が良さそうで、とても楽しげな会社であった。

海辺にも部屋を借りていて、それは「遊び場」と呼ばれているとのこと。

夏には特に楽しそうである。


カヤックのページ
http://www.kayac.com

カヤックの自社サービスいろいろ
http://www.kayac.com/service/

Posted by taro at 2006年03月08日 23:59

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