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2005年08月23日

時代の時間

昔の映画は長かったという話を、友人としました。

ベン・ハーは三時間半。十戒は四時間近く。

昔の人はそれを普通に映画館で見ていたのでしょうか。

学園祭ではたまに二十四時間耐久アニメ上映会とか開かれたりしますけど、それはもうネタの世界です。

昔は映画の他に娯楽が無かったから、みんな映画に没頭できたのではないかと友人は言います。

しかし、映画だけでなく音楽の長さもどんどん短くなってきている気がします。

たとえば十分以上の長さのヒット曲って、あまり無い。

クラシックだったら十分は短い方ではないかと思います。

ぼくがクラシックを聴く習慣が無いので、やたら長く感じられるというだけではありますまい。

これはもう、時代が作品の長さを規定している。人々に時間感覚を共有させている。

ひょっとしたらぼくが老人になる頃にはさらに社会のテンポが速くなっていて、
映画はみんな一時間くらいの長さで、
三十秒くらいのみじかーい曲の切れ端が「歌」と呼ばれているかも知れない。

そしてカラオケでは十秒ぐらいさびの部分だけ歌って、次の人の番になる。

なんて忍耐力の無いやつらだ!

しかし、ぼくらが映画館で四時間の上映に耐えられないことを考えると、
あながちありえないことでもないと思えてきます。

Posted by taro at 2005年08月23日 23:16

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コメント


もう10年近く前のことになるけれど、まだ僕が大学生だったころ、たぶん太郎がまだ1回生か2回生だった年。北大路ビブレのホールで、クロード・ランズマンの「ショアー」という映画の上映会があって、出かけたことがあります。ショアーは、1985年の映画で、ホロコーストをテーマにした、その筋ではとても有名な作品。で、作品の時間はなんと9時間半!!
会場には200人くらいがつめかけていて、有名な作品とはいえ「こんな長い映画に、こんなに大勢の人が付きあうんだ」と感動した思い出があります。

エンドロールが流れるころにはみんなくたくた。
でも、すごくいい作品でした。最後は涙が出た。

あれで駄作だったら、たぶん暴れているけどね。

家でビデオでみるんじゃなくて、ホールまで出かけていっていうのも、あんなに長い時間、映画に没頭できた理由のひとつなんじゃないかなって、今は思います。
9時間半という時間をぶっ続けで映画を観るためだけに費やすという行動のためには、やっぱり劇場という「非日常」を演出する装置が必要だったんじゃないかな、と。

Posted by: masafumi at 2005年08月26日 10:19

最近でもショアーみたいな映画があるのを忘れていました。
長いとは聞いていましたが、九時間半ですか。
すごいですね。お腹が減りそうです。
自宅で見ていたら、途中で投げ出してしまうような予感がします。

作る側としては、ぜひ映画館で見てもらいたいと思って作っているのではないかと思います。
映画館は大変でしょうけど。(値段は四倍取られるのでしょうか?)

観客の注意を独占できるという意味では、演劇や映画を作る人って恵まれているなと思います。

Posted by: taro at 2005年08月26日 23:25

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