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2005年08月05日

京都のうまい店 焼き肉 三吉

学部の一回生の頃、ぼくは大学の寮で暮らしていました。

寮というのは不思議なところで、いまだに学生運動の生き残りみたいな人たちが住んでいます。
四階に鉄扉の部屋があって、過激派の人たちはその向こうに暮らしています。

年に一回、機動隊がやってきて、寮生による人間の盾を押しのけつつ、
過激派の部屋に突入し、書類を押収していきます。

寮では警察のことを「権力」と呼ぶのですが、
学問の自由の場である大学の寮に「権力」の介入を許した大学当局は、断固として弾劾されなくてはなりません。

そんなわけで、寮の偉い人たちは大学に対して攻撃的です。
隙あれば寮をつぶそうとしている大学と闘わなくてはなりません。

寮生は皆、何かの係を任せられるのですが、ぼくは厚生係を担当していたため、
毎月大学の事務室の寮務という窓口に行って、

「トイレットペーパーが切れたぞ~! よこせ~!」

と怒鳴り込みに行くのが仕事でした。

そんなある日、寮務担当の職員だったSさんという五十代くらいのおじさんに声を掛けられました。

「今度うまい焼き肉屋に連れて行ってやるよ」

ちょっと迷いましたが、
誘いに乗りました。

わざわざ誘ってくれるというからには、かなり良い店なのでしょう。
少し期待していました。

京都の都心、四条河原町まで行ったまでは良かったのですが、
連れて行かれたのは河原町と新京極の間の細い路地に面した汚な~い感じのお店でした。

当時、焼き肉経験の浅かったぼくはぎょっとしました。

おっちゃんの行きつけの店っぽい感じ。
本当にうまいのでしょうか。

しかし。
これまた予想に反して、
その店の肉はとてつもなくうまかったのです。
レバーとか、感動ものです。

肉に対するこだわりはすごいのに、店の床や内装は油まみれ。
素敵なお店です。

換気設備が貧弱なのか、一度行くと服から焼き肉の匂いが一ヶ月くらい消えないので、
好きな服は着ていかない方が良いと思います。

三吉といって、河原町OPAの裏にあります。

Posted by taro at 2005年08月05日 20:35

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