| --> |
« 合ハイは雨に降られてボーリング大会に…… | トップページ | 京都のうまい店 焼き肉 三吉 » 2005年08月03日芸術のメタデータ先週の日曜日、関わっているプロジェクトのミーティングがありました。 「知的資産のための技術基盤」という大きなプロジェクトのうち、「異メディア・アーカイブの横断的検索・統合ソフトウェア技術」という課題で、全国の博物館・美術館のコンテンツを横断的に検索できるようにするシステムを作るというプロジェクトです。 そのプロジェクトメンバーである国立情報学研究所の安達淳先生の研究室では、博物館のコンテンツにメタデータを付けるという作業を進めています。 実際のメタデータは各博物館の学芸員さんたちに入力してもらうわけですが、 では、どのようなスキーマにすればよいか。 これが案外頭を悩ませる問題だそうです。 たとえば安達先生いわく、「近代以前の日本の芸術作品には『名前』が無いんです」。 もちろん、一般的に使われる呼称みたいなものはあるのですが、 絵画の場合は、 もともと確定的な名前が無いので、展覧会が開かれるたびに学芸員によって違う名前が付けられたりしていたらしいです。 このように適当な形で付けられている「呼び名」を、近代の作品における意図的な「作品名」と同一視してよいのかどうかという問題があります。 また、古い作品は作者名も曖昧だったりします。 ひょっとしたら昔の人にとっては、芸術作品の名称や作者名は今ほど重要ではなかったのかも知れない。 現代では芸術がメディアを通して語られることが多くなったからかも知れませんが、名前や作者名といった属性が当然のように付けられています。 いわば芸術作品が強いアイデンティティを持つようになってきているということでしょうか。 Posted by taro at 2005年08月03日 23:40 |
コメント
たしかにメタデータをつけるためのスキーマの定義は難しいよね.厳密に作ることが本当にいいかどうかがわからない.
メタデータを付ける人にとってのスキーマと異なってると,それだけでメタデータが付けにくくなるし….どっちの属性を使ったらいいんだ??みたいな.
ちなみにスキーマはRDFスキーマを使って書いてるの?
Posted by: yo-tan at 2005年08月04日 11:28
うちの研究室で作ってるわけではないので、くわしくは分かりません。
半構造である必要はあるのかな? 単なるRDBかも。
学芸員さんの負担はそれが一番軽いですよね。
今度聞いてみます。
Posted by: taro at 2005年08月04日 12:08
まず作品そのものを見て、「へえ」とか「なんだろう」とか、しばらくあれこれ感じたり眺めたりして、その後で初めて題名を確認して、「おお、なんでこの題名なんだろう」とか考える。作者はなんでこの題をつけたのかとか、つけなかったのかとか…
僕は絵や写真なんかに触れるとき、たまにこんな順番で楽しみます。こういう人、ほかにもいるんじゃないかな。
題名があると、その作品の表現範囲を一定の枠組みの中に閉じこめてしまう危うさのようなものも出てくるけれど、一方で、作品そのものが発するメッセージや印象に加えて、作品と題名の関係性を通じて何かを表現するという可能性も開けるんじゃないだろうか。
作品に題名が付くようになったのは、そんな理由もあるはずだって、僕は思ってます。
Posted by: masafumi at 2005年08月05日 00:00
たしかに作品のタイトルにはそんな価値もありますね。
それから、クラシックの曲とか、番号だけだとどうにも憶えにくいですが、名前のある曲は憶えやすくて良いです。
ところで詩や小説にはだいたいタイトルがありますが、
短歌や俳句にはタイトルが無いですね。
誰か付けようと考えたりしないのかな。
Posted by: taro at 2005年08月05日 12:42
文化遺産オンラインのデータ構造について訊いてみたところ、
テーブルで入力してもらい、XMLに変換しているとのことでした。
その部分にはあまり工夫が無いようです。
Posted by: taro at 2005年09月08日 19:55
